突っ掛る(読み)ツッカカル

デジタル大辞泉 「突っ掛る」の意味・読み・例文・類語

つっ‐かか・る【突っ掛(か)る】

[動ラ五(四)]《「つきかかる」の音変化》
あるものをめがけて、突いてゆく。「竹棹たけざおを手に―・っていく」
言いがかりをつける。くってかかる。「相手かまわず―・る」
歩いていて何かにつきあたる。ぶつかる。「切り株に―・って転ぶ」
[類語](1突く刺すつつ突っつく小突く小突き回す突き倒す突き飛ばす突き破る/(2挑む向かう立ち向かうかかるぶつかる対する対抗する対決競争敵対相手取る向こうに回す向こうを張る競う比べる競合角逐かくちく勝負り合い競技プレー争う張り合うせめぎ合う渡り合う遣り合う先を争うしのぎを削る火花を散らす/(3当てるぶつける打ち付ける打ち当てる突き当てる突っかける衝突激突命中的中百発百中体当たり一撃打撃強打痛打連打乱打滅多打ち

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「突っ掛る」の意味・読み・例文・類語

つっ‐かか・る【突掛】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙 ( 「つきかかる(突掛)」の変化した語 )
  2. 突いてかかる。ある物をめがけてつく。
    1. [初出の実例]「長押(なげし)に掛けたる鑓追取、突かからんず其気色」(出典浄瑠璃仮名手本忠臣蔵(1748)九)
  3. つきあたる。ぶつかる。
    1. [初出の実例]「あれあれ向うの屋代見世へ突掛りやアがった」(出典:滑稽本・七偏人(1857‐63)三中)
  4. 争いをしかける。くってかかる。言いがかりをつける。
    1. [初出の実例]「ゆふべも何所で飲でうせたかとろっぺきになって来て内中の者に突掛(ツッカカ)るだ」(出典:滑稽本浮世床(1813‐23)初)

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