立込む(読み)タテコム

デジタル大辞泉 「立込む」の意味・読み・例文・類語

たて‐こ・む【立(て)込む】

[動マ五(四)]
1 1か所に多くの人が集まって混雑する。込み合う。「売り場に客が―・む」
2 仕事や用件が一時に多く重なる。「仕事が―・んで休日もとれない」
[動マ下二]「たてこめる」の文語形。
[類語](1)込む・込み合う・ごった返す・ごたつく・犇ひしめく・犇ひしめき合う・混雑する・雑踏ざっとうする/(2)催促がましい・せつく・迫る・要求する・強請する・強迫する・強談ごうだんする・催促する・催告する・責め立てる・せがみ立てる・急き立てる・急かせる・尻を叩く・矢の催促・目まぐるしい・忙しい・急・せわしい・せわしない・気ぜわしい・慌ただしい・きりきり舞い・東奔西走・てんてこ舞い・多忙・繁忙・繁多・繁劇・多事多端・多用・繁用・席の暖まる暇いとまもない・猫の手も借りたい・そそくさ・せかせか・性急・拙速・多端・忙殺・怱忙そうぼう・倥偬こうそう・怱怱そうそう・大忙し・取り紛れる・手が塞がる・目が回る・応接に暇いとまがない・心急せく・あくせく・こせこせ・ばたばた・せっかち・あたふた・気早・気早い・大わらわ・貧乏暇無し・甲斐甲斐かいがいしい・そわそわ・右往左往・慌てふためく・動き回る・ちょこまか・うそうそ・倉卒・押せ押せ・てんやわんや・重箱の隅を楊枝ようじでほじくる・重箱の隅をつつく・ちゃかちゃか・浮き腰・もじもじ・もぞもぞ・まごまご・うろうろ・うろちょろ・おたおた・ふわふわ・ふらふら・頓狂・さっさ・浮つく・きょろきょろ・きょときょと・軽軽しい・軽軽けいけい・軽挙・軽挙妄動・そそっかしい・軽はずみ・手当たり次第・書き入れ時

たち‐こ・む【立(ち)込む/立ち▽籠む】

[動マ五(四)]
1 ある場所に集まって込み合う。混雑する。たてこむ。「境内は参詣の人々で―・んでいる」
「ことに人多く―・みて」〈徒然・四一〉
2 川釣りで、川の中に入って立ち、釣り糸を垂れる。「深みに―・みアユをねらう」
[動マ下二]「たちこめる」の文語形。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「立込む」の意味・読み・例文・類語

たて‐こ・む【立込・建込】

  1. 〘 自動詞 マ行五(四) 〙
  2. ① こみあう。また、多人数が一か所に集まって、混雑する。
    1. [初出の実例]「建込んで利そふもない灸を居」(出典:雑俳・俳諧觿‐一(1768))
  3. ② たくさんの用事、仕事などが一時に重なる。予定、日程などがぎっしり詰まる。
    1. [初出の実例]「暮で用が立(タ)て込(コ)んでゐて来られない」(出典:永日小品(1909)〈夏目漱石〉泥棒)
  4. ③ 家などがぎっしりと立ち並ぶ。
    1. [初出の実例]「世をそむくには邪魔な脇差 立込んで僧房多き中に小柴垣〈其角〉」(出典:俳諧・句兄弟(1694)中)

たて‐こ・む【立込・閉込】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 マ行四段活用 〙 =たてこめる(立込)[ 一 ]②
    1. [初出の実例]「病人と申、一間なる所へたて込(コミ)夜明て見るに、惣身(そうみ)黒木のごとし」(出典:浮世草子・西鶴諸国はなし(1685)三)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙 ⇒たてこめる(立込)

たち‐こ・む【立込・立籠】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 マ行四段活用 〙 ( 「たち」は接頭語 ) 人または馬、車などが多くはいり込む。混雑する。たてこむ。
    1. [初出の実例]「けだものは、やうかいをふせたらんやうに、おなじうへにたちこみたるに、わけ入て」(出典:宇津保物語(970‐999頃)俊蔭)
  2. [ 2 ] 〘 自動詞 他マ下二 〙 ⇒たちこめる(立込)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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