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笠女郎 かさのいらつめ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

笠女郎
かさのいらつめ

奈良時代の女流歌人。『万葉集』によると,大伴家持 (やかもち) の青年時代,国守として越中国 (富山) へ下る頃まで交渉をもち,家持と離別したのちは故郷へ帰ったらしい。『万葉集』に収録された短歌 29首はすべて家持に贈った相聞 (そうもん) 歌。

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デジタル大辞泉の解説

かさ‐の‐いらつめ【笠女郎】

女流万葉歌人。万葉集中に、大伴家持(おおとものやかもち)に贈った短歌29首がある。生没年未詳。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

笠女郎 かさの-いらつめ

?-? 奈良時代の歌人。
天平(てんぴょう)(729-749)の初めごろ,青年時代の大伴家持(おおともの-やかもち)と交渉があった女性のひとり。「万葉集」に家持におくった恋歌29首がおさめられている。

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書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

朝日日本歴史人物事典の解説

笠女郎

生年:生没年不詳
奈良時代の歌人。笠朝臣氏出身だが,閲歴も不明。『万葉集』に残る短歌29首は,すべて大伴家持に贈ったものである。家持の和した歌は2首のみで,天平4(732)年ごろから数年間の交渉で終わったか。巻4に,同時の作ではないにもかかわらず,24首が一括して収められることが目を引く。これは,斬新な比喩を用いた「闇の夜に鳴くなる鶴の外のみに聞きつつかあらむ逢ふとはなしに」,また恋情を繊細かつ優美に表出する「我がやどの夕影草の白露の消ぬがにもとな思ほゆるかも」などから窺えるごとく,家持が,彼女の力量を高く評価し,その作品の保存を心掛けていた結果だろう。<参考文献>青木生子『日本古代文芸における恋愛』

(芳賀紀雄)

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世界大百科事典 第2版の解説

かさのいらつめ【笠女郎】

奈良時代の女流歌人。生没年不詳。《万葉集》第4期の歌人。出自経歴は不詳だが,笠金村あるいは沙弥満誓(さみまんせい)の縁故者ではないかと言われる。大伴家持をめぐる女性の一人。万葉集中に短歌29首を残すが,すべて家持への贈歌である。ある歌は繊細優美に,ある歌は激越奔放に,ある歌は機知を駆使して,多彩に相聞の情を歌っている。〈相思はぬ人を思ふは大寺の餓鬼のしりへに額(ぬか)つくごとし〉(《万葉集》巻四)。

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大辞林 第三版の解説

かさのいらつめ【笠女郎】

女流万葉歌人。万葉集に大伴家持との相聞歌二九首が見える。軽妙機知に富んだ歌が多い。生没年未詳。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

笠女郎
かさのいらつめ

生没年未詳。『万葉集』末期の歌人。笠金村(かなむら)の娘、笠御室(みむろ)の娘などの諸説があるが、閲歴も未詳。『万葉集』に29首の短歌が所収、女流歌人としては大伴坂上郎女(おおとものさかのうえのいらつめ)に次ぐ歌数である。その作すべてが大伴家持(やかもち)との恋の贈答歌であり、恋の始まりから終わりまでの恋情の諸相が詠まれている。たとえば「わが宿の夕影草の白露の消ぬがにもとな思ほゆるかも」の、「夕影草」のような景物表現の独自性や、「皆人を寝よとの鐘は打つなれど君をし思へば寝(い)ねかてぬかも」「相思はぬ人を思ふは大寺の餓鬼(がき)の後(しりへ)に額(ぬか)つくごとし」の「鐘」「餓鬼」など、他者のほとんど詠まない事物を詠み込んで、恋の苦衷を斬新(ざんしん)な形として表現している点に特色がある。[鈴木日出男]

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