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デジタル大辞泉の解説

け【×笥】

食物を盛る器。
「家にあれば―に盛る飯(いひ)を草枕旅にしあれば椎(しひ)の葉に盛る」〈・一四二〉
物を入れる器。
「碁石の―に入るる音」〈・二〇一〉

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大辞林 第三版の解説

け【笥】

容器。特に、食物を盛る器。 「家にあれば-に盛る飯を草枕旅にしあれば椎の葉に盛る/万葉集 142

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


食物を盛る器の古語。箪笥(たんす)などの語があるように、容器一般をさす場合もあるが、主として食器をいう。「家にあれば笥に盛る飯(いい)を草枕(くさまくら)旅にしあれば椎(しい)の葉に盛る」(『万葉集』巻2)は、奈良時代の少なくとも貴族は、家庭で食器を使っていたことを示す。竹・へぎ板・竹串(たけぐし)に刺した木の葉などを用い、土器では盤(ばん)や杯(つき)を用いた。土器には木の葉を敷くこともあったらしい。室町時代ごろまでは米は甑(こしき)で蒸しており、現在のご飯に比べると水分が少なく、ぱさぱさしたものであった。[井之口章次]

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世界大百科事典内のの言及

【行李】より

…日本ではおそらく,最初は旅行の荷物の意味で行李の語を用いたのであろう。だが,日本の行李にあたるものは中国では笥(し)という。行李が普及するのは江戸時代になってからであるが,同様のものはすでに正倉院にのこり,葛や柳製でやや小型だが,製法は今日の行李とまったく同じである。…

※「笥」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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