ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「箕浦勝人」の意味・わかりやすい解説
箕浦勝人
みのうらかつんど
[没]1929.8.30. 東京
政治家。慶應義塾大学卒業後,報知新聞社に入り,藤田鳴鶴,栗本鋤雲のもとで盛んに国会開設を提唱。のち社長に昇進。その後教育界に転じ,仙台,神戸,岡山などで中等学校長を歴任。 1881年大隈重信が下野して改進党を結成するやこれに参加,第1回総選挙に際しては,大分県より衆議院議員に当選,政界に入った。その後逓信次官,衆議院副議長などを経て,第2次大隈内閣では逓相に就任した。改進党から立憲同志会,憲政会へと大隈とともに歩み政界の重鎮であった。 1926年松島遊郭移転事件に連座,不遇な晩年を送った。
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