篠原三代平(読み)しのはらみよへい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

篠原三代平
しのはらみよへい

[生]1919.10.26. 富山
[没]2012.12.7. 東京
経済学者。景気循環論の国内第一人者。1940年高岡高等商業学校を卒業後,東京商科大学に入り,一般均衡論を唱えた中山伊知郎に師事。1950年から 1970年まで一橋大学経済研究所で研究活動。その後,経済企画庁経済研究所所長につき,国民経済統計の整備に尽力。既存の理論にとらわれず,統計データから新たな事実を発見する実証研究を重視。在庫や設備投資が一定の周期で循環連動することを指摘したほか,大企業と中小企業の賃金格差を資本の集約度の差で説明した「資本集中仮説」を提起した。アジア経済研究所(→日本貿易振興機構)所長,成蹊大学教授,東京国際大学教授も務めた。著書『日本経済の成長と循環』(1961)などで 1988年日本学士院賞を受賞。1998年文化功労者。2006年に文化勲章を受章した。

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百科事典マイペディアの解説

篠原三代平【しのはらみよへい】

経済学者。富山県高岡市出身。高岡高等商業学校をへて1942年東京商科大学(現一橋大学)卒業。中山伊知郎に師事。1945年大蔵省財政経済実勢研究室研究員。1950年一橋大学助教授。早くから経済の実証的分析と景気循環論が評価され,日本経済の成長と景気循環の研究ですぐれた業績をあげた。1962年一橋大学教授。経済企画庁経済研究所所長,アジア経済研究所所長などを歴任。主著に《所得分配と賃金構造》(1955年,岩波書店),《日本経済の成長と循環》(1961年,創文社),《経済学入門》(1994年,日本経済新聞社)など。文化功労者(1998年),文化勲章受章(2006年)。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

篠原三代平 しのはら-みよへい

1919-2012 昭和後期-平成時代の経済学者。
大正8年10月26日生まれ。昭和37年母校一橋大の教授。45年経済企画庁経済研究所長。のち成蹊大,国際商大(現・東京国際大)教授。この間,統計研究会理事長,アジア経済研究所会長もつとめた。日本経済の成長と景気循環の研究で業績をあげる。63年学士院賞。平成10年文化功労者。18年文化勲章。平成24年12月7日死去。93歳。富山県出身。著作に「日本経済の成長と循環」「産業構造論」など。

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