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粉塵爆発 ふんじんばくはつdust explosion

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

粉塵爆発
ふんじんばくはつ
dust explosion

粉体爆発ともいう。可燃性物質の微粒子が空気中に飛散しているとき,火花などの点火源が与えられて生じる激しい爆発。炭坑の炭塵爆発は最も有名であるが,砂糖小麦,大豆,茶,芥子 (けし) ,皮革,プラスチックケイ素マグネシウム,鉄,アルミニウムなどの粉体まで非常に多くの物質で起る。粒子の大きさは 1~100μm ,濃度限界は空気湿度,点火条件,粒子径などで一定でないが,下限界は空気 1l あたり,砂糖,小麦は 10-3g ,硫黄,アルミニウムは 7×10-3g ,上限界は砂糖で 13.5g といわれる。気体爆発に比べ炎の伝搬速度は小さいが,気体発生量が多いため,最大圧力が高く破壊力も大きい。粉塵爆発の防止法は種々考案されており,炭塵爆発予防には石粉坑内にまく。石粉が石炭粉に付着すると熱容量が大となり,発火温度に達しないからである。発火温度は 400~700℃である。

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デジタル大辞泉の解説

ふんじん‐ばくはつ〔フンヂン‐〕【粉×塵爆発】

空気中に浮遊する石炭微粒子や小麦粉・砂糖・プラスチック粉などが火花・閃光(せんこう)などによって引火し、爆発すること。粉体爆発

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百科事典マイペディアの解説

粉塵爆発【ふんじんばくはつ】

可燃性物質の固体粉末が空気中に浮遊しているとき,一定温度以上に熱せられるか,火炎,電気火花などで点火されると燃え,条件によっては激しい爆発を起こす。これを粉塵爆発という。一般に粒度が細かくて浮遊性が大,空気と反応しやすく,燃焼熱が大きい場合に起こりやすい。爆発しやすいものとしては,酢酸セルロース,尿素,砂糖,デンプン,小麦粉,木粉,コーヒー,石炭,タバコなど多くの有機物の微粉末,マグネシウム,アルミニウム,還元鉄などの金属粉など多くのものが知られている。石炭の微粉も同じように激しい爆発を起こすが,この場合は炭塵爆発ということが多い。
→関連項目爆発

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世界大百科事典 第2版の解説

ふんじんばくはつ【粉塵爆発 dust explosion】

砂糖,小麦粉,おがくず粉,米粉,デンプンその他の可燃性の微細粉塵が,塵雲となって飛揚し,火源に接すると爆発を起こす現象。石炭の微粉も同様に激しく爆発を起こすが,この場合は炭塵爆発ともいう。以下この石炭の粉塵爆発について述べる。一般に採炭作業場の排気側の坑道には,かなりの炭塵が通気によって運ばれて浮遊し,徐々に堆積している。この炭塵をこのまま放置すると,ガス爆発の爆炎や坑内火災その他の原因によって引火爆発を起こす危険性がある。

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大辞林 第三版の解説

ふんじんばくはつ【粉塵爆発】

粉塵の濃度が一定の範囲内にあると、火花・閃光などで引火して爆発すること。石炭微粉末による炭塵爆発のほか、穀物・砂糖・プラスチックなどの粉末による爆発など。粉体爆発。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

粉塵爆発
ふんじんばくはつ
dust explosion

空気中に浮遊する粉塵が、ある条件(濃度など)によっては、火花、閃光(せんこう)などの火源からエネルギーを与えられると、熱と圧力を発生しながら急激に爆発することをいう。粉体爆発ともいう。石炭微粒子による炭塵爆発がよく知られているが、このほかにも小麦粉、砂糖、プラスチック粉、有機物の微粉末、金属粉末、洗剤などきわめて広範囲のものが粉塵爆発をおこす。[山崎 昶]

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