翻訳|trachyte
流紋岩よりも無水ケイ酸(二酸化ケイ素)が少なく、アルカリが多い、アルカリ岩系列に属する火山岩。深成岩の一種である閃(せん)長岩に相当する化学組成をもつ。粗面組織(短冊形をした長石の小さい結晶がほぼ平行に配列した石基。斑晶(はんしょう)があると、石基の長石は斑晶をよけるようにうねって並ぶ)が特徴的である。アルカリのうちナトリウムだけが多いものと、ナトリウムとカリウムの両方が多いものとがある。Na2O+K2Oとして約10%含むのが普通である。構成鉱物はアルカリ長石が主で、有色鉱物の量は少ない。斑晶としてアルカリ長石(サニディン、アノーソクレース、正長石)のほかに、斜長石(灰曹長石(オリゴクレース)―曹長石(アルバイト))、石英、黒雲母(くろうんも)、アルカリ角閃(かくせん)石、エジリン、橄欖(かんらん)石、磁鉄鉱を伴う。石基はアルカリ長石(サニディン、アノーソクレース、正長石)、斜長石(灰曹長石)からなり、少量の磁鉄鉱、チタン鉄鉱、エジリンを伴うことがある。粗面岩は溶岩、まれには小さな貫入岩体としてアルカリ玄武岩に伴って産する。表面がざらざらした感触をもつのでこの名がある。岩石は淡灰色、緑色を帯びた灰色、淡桃色などを呈する。
[千葉とき子]
trachyte
アルカリ長石を主成分とする中性アルカリ火山岩。斑晶はアルカリ長石(サニディン・アノーソクレース)のほか斜長石(オリゴクレース~アンデシン)・黒雲母・角閃石(アルベゾン閃石・リーベック閃石)など。石基は粗面岩状組織を示し,短冊状アルカリ長石のほか角閃石・アルカリ輝石・磁鉄鉱を伴う。ときにガラスを伴い,完晶質のとき石英が空隙部に晶出。化学組成はSiO2258~65%,アルミナに富み,アルカリ量は9~12%で多い。A.Brongniart(1813)が定義したが,R.J. Haüyはそれ以前からこの語を使用。国際地質科学連合(IUGS)の分類ではQAP三成分モードとTAS図上で定義される。日本では,隠岐島後・島前や壱岐など日本海側で産出。
執筆者:大場 与志男
参照項目:火成岩の分類図2(化学組成)
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
政府首脳が外国を訪問した際の会談内容や合意事項を記した外交文書。法的拘束力は持たないが,その内容は両国を事実上拘束する。類似のものに共同発表 joint statementがあるが,これはより記録的な...
7/28 化学辞典 第2版(森北出版)を更新
6/26 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/17 デジタル大辞泉プラスを更新
4/17 デジタル大辞泉を更新
2/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新