デジタル大辞泉 「約まやか」の意味・読み・例文・類語 つづま‐やか【▽約まやか】 [形動][文][ナリ]1 簡潔で要を得ているさま。てみじかなさま。「歎願なせる趣きを右小弁家の宛あてにして最いと―に記されたり」〈染崎延房・近世紀聞〉2 控えめで質素なさま。つつましいさま。「約まやかな暮らし」「―に暮らす親一人子一人の京の住居すまいに」〈漱石・虞美人草〉[類語](2)つましい・質素・簡素・地味・つつましい・つつましやか・質実・清貧・シンプル・素朴・純朴・朴訥ぼくとつ・質朴・真率・清楚・実直・実体じってい・朴直・篤実・生一本・まじめ・生まじめ・大まじめ・真摯・愚直 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「約まやか」の意味・読み・例文・類語 つづま‐やか【約やか】 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 「やか」は接尾語。「つつまやか」とも )① ちぢまって狭く小さいさま。〔書陵部本名義抄(1081頃)〕② 簡略であるさま。また、簡潔で要を得ているさま。[初出の実例]「理微(ふか)く言約(ツツマヤカ)なり」(出典:大慈恩寺三蔵法師伝承徳三年点(1099)七)③ むだやぜいたくをはぶくさま。倹約するさま。質素。[初出の実例]「人は己をつづまやかにし、奢りを退けて、財をもたず、世をむさぼらざらんぞ、いみじかるべき」(出典:徒然草(1331頃)一八)④ 態度・気持などがひかえめでつつしみ深いさま。つつましやか。[初出の実例]「男によらず、女によらず、功者にして、物ごとしなしのつづまやかにととのふる」(出典:評判記・色道大鏡(1678)一)⑤ こまごまとしているさま。[初出の実例]「つづまやかなる御ふもじ、まことにまことにかたじけなしといはんとすれど」(出典:仮名草子・ねごと草(1662)下) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例