真率(読み)シンソツ

デジタル大辞泉 「真率」の意味・読み・例文・類語

しん‐そつ【真率】

[名・形動]まじめで飾りけがないこと。また、そのさま。「真率態度
好意と―の気に充ちた主人」〈漱石
[派生]しんそつさ[名]
[類語]正直純朴素朴木訥ぼくとつ質朴質実実直じっちょく実体じってい誠実善良朴直律儀りちぎ真っ正直馬鹿正直プレーン単純純粋シンプル純然純一至純純乎じゅんこ純正純良単一純化質素簡素つましい地味つづまやかつつましいつつましやか清貧清楚篤実生一本まじめ生まじめ大まじめ真摯愚直

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「真率」の意味・読み・例文・類語

しん‐そつ【真率】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ありのままでつつみかくしのないこと。正直でかざりけのないこと。まっすぐで一途なこと。また、そのさま。真摯(しんし)
    1. [初出の実例]「万秋長貴戚。五八表遐年。真率無前後。鳴求一愚賢」(出典懐風藻(751)賀五八年宴〈伊支連古麻呂〉)
    2. 「真率は松村の人物に於て尤も僕が愛する所である」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉九)
    3. [その他の文献]〔南史‐陶潜伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「真率」の読み・字形・画数・意味

【真率】しんそつ

天真。〔南史、隠逸上、陶潜伝〕貴賤の之れに(いた)るあるときは、酒れば輒(すなは)ち設く。潛、(も)し先にふときは、(すなは)ち客に語(つ)ぐ、我ひて眠らんと欲す。(けい)、去るべしと。其の眞なること此(かく)の如し。

字通「真」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android