絵空事(読み)えそらごと

精選版 日本国語大辞典 「絵空事」の意味・読み・例文・類語

え‐そらごと ヱ‥【絵空事】

〘名〙
① 描かれた絵とその対象となった実物とは違っていること。絵には誇張美化などの作意が加わるものであること。
古今著聞集(1254)一一「ありのままの寸法かきて候はば、見所なき物に候故に、絵そらこととは申す事にて候」
② (①から転じて) おおげさなこと。ありもしないうそ
※中華若木詩抄(1520頃)上「これについて、三笑は、画そらごとにてある。三人同時ではないと云」

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デジタル大辞泉 「絵空事」の意味・読み・例文・類語

え‐そらごと〔ヱ‐〕【絵空事】

《絵には美化や誇張が加わって、実際とは違っている意から》大げさで現実にはあり得ないこと。誇張した表現。「絵空事に過ぎない」
[類語]架空想像推測臆測おくそく仮想想見空想夢想幻想連想妄想幻覚こしらえ事作り事空事でっちあげイマジネーションファンタジーイリュージョン

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