精選版 日本国語大辞典 「作意」の意味・読み・例文・類語
さく‐い【作意】
〘名〙
② (一般的に) 心くばりをすること。心を用いること。
③ 機転。工夫。凝った考え。
※仮名草子・竹斎(1621‐23)下「さてもさくいの竹斎かなと、褒めぬ人こそ無かりけれ」
④ 意図。意志。はっきりした考え。
※上杉家文書‐永祿一二年(1569)二月二日・遠山康英条書「此方之人数は、自二其方一随二御作意一可レ被二及行一事」
⑤ 茶事の上で工夫を凝らすこと。また、その工夫。珠光流茶道の秘伝書である「山上宗二記(やまのうえそうじき)」によれば、数寄者(すきしゃ)としての条件の一つ。人まねであってはならず、新しいものをよしとし、また、作為のない自然の工夫を凝らすことが重要とされた。作分(さくぶん)。〔山上宗二記(1588‐90)〕
⑥ 詰将棋で、作者が意図した諸手順。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報