色名の一つ。花田色とも書かれる。いわゆる藍(あい)色で、露草の花の色から名づけられたとされる。『延喜式(えんぎしき)』によると、縹色は藍で染めるとしている。古代に位を示す服色の当色(とうじき)として、持統(じとう)天皇の4年(690)に追位の朝服を深(ふか)縹、進位を浅(あさ)縹と定め、養老(ようろう)の衣服令(りょう)で八位を深縹、初位(しょい)を浅縹としている。しかし平安時代後期になると、七位以下はほとんど叙せられることがなく、名目のみになったため、六位以下の地下(じげ)といわれる下級官人は、みな緑を用いた。そこで縹は当色から外されたが、12世紀より緑袍(りょくほう)と称しても縹色のものを着ている。また、縹は当色ではなくなったため、日常も用いられる色となった。
[高田倭男]
菊の節供,九月節供,重九 (ちょうく) ともいう。五節供の一つ。旧暦9月9日の節供で,奈良時代より,宮中では天皇が紫宸殿に出御し,群臣に宴を賜わり詩歌文章をつくらせる菊花の宴が行われ,年中行事となった...