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罨法 あんぽうpack

翻訳|pack

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

罨法
あんぽう
pack

身体の一部に温熱または寒刺激を与えて行う治療法。温罨法冷罨法とがある。湿布は罨法の一つで,布に温水か冷水,ときには薬剤をにじませて,所要の部分に当てる。一般的に炎症や痛みには冷罨法を用いるが,局所の充血吸収の促進,鎮痛には温罨法のほうが大きな効果をあげることが多い。肩凝り,咽喉頭炎,気管支炎の鎮咳や去痰にも,温罨法のほうが望ましいが,患者がどちらを望むかに応じて,冷罨法を選んでもよい。

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デジタル大辞泉の解説

あん‐ぽう〔‐パフ〕【×罨法】

炎症や充血をとるために、水・湯・薬などで患部を冷やすか温めるかする治療法。湿布。

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百科事典マイペディアの解説

罨法【あんぽう】

冷・温の刺激を局所または全身に与え,病状の好転,自覚症状の軽減をはかる治療法。冷罨法には冷湿布,冷水圧注法,氷嚢(ひょうのう),氷枕など,温罨法には温湿布,蒸気圧注法,諸種の浴療法,湯たんぽ懐炉(かいろ)などがある。
→関連項目外耳道炎角膜炎雪眼炎鼠径リンパ肉芽腫中耳炎

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大辞林 第三版の解説

あんぽう【罨法】

( 名 ) スル
炎症や充血を除いたり痛みを軽くするために、水・湯や薬にひたした布などで、患部を冷やしたり温めたりする療法。 「冷-」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

罨法
あんぽう

身体の一部分に温熱あるいは寒冷な刺激を加えることによって、病気の好転や自覚症状の軽減を図る療法。種類には、温罨法(乾性、湿性)、冷罨法(氷、冷水)、プリースニッツ氏法、巴布(ぱっぷ)がある。
 温罨法は、身体の一部を温めて局所に充血をおこして、けいれんを和らげたり、不用産物の吸収を促したり、化膿(かのう)を早めたりするために行う。乾性温罨法には、懐炉(かいろ)、湯たんぽ、行火(あんか)などがあり、熱傷予防のために、いずれもカバーを用いる。湯たんぽによる「やけど」は温熱刺激が長時間にわたったためのもので、皮膚の深部組織にまで刺激が及び、なかなか治癒しないので、とくに注意が必要である。湿性温罨法はタオル、フランネルなどを温湯または温薬湯に浸し、固く絞って局所に密着させ、油紙、防水布などで覆い、包帯などで固定する。湿布(しっぷ)の上から、懐炉などを貼用(ちょうよう)すると保温時間は長くなる。局所の皮膚の保護のためにはオリーブ油などを塗布して熱傷を避けるようにする。
 冷罨法は、身体の一部を冷やし、局所の血管を収縮させ、鎮痛、消炎させるために行うが、発熱時には苦痛を和らげるためにも用いる。冷水罨法は湿性温罨法に準じて行う。氷罨法は氷枕(こおりまくら)、氷嚢(ひょうのう)、氷頸(ひょうけい)を用いる。入れる氷の大きさは、氷枕ではクルミ大、ほかはそれ以下に砕き、氷の角をとって各容器の3分の2くらいまで入れ、氷の間隙(かんげき)を埋めるために少量の水を加える。中の空気をよく抜いたあと、カバーをかけて用いる。氷が細かくなっている場合は、水を入れない。氷頸を使う場合は中央を一ねじりして用いると、頸部に安定して使いやすい。
 プリースニッツ氏法とは、冷湿布をそのままにしておき、体温で温められて温湿布となるまで待つ方法で、冷温両用の効果を期待したものである。
 巴布は、巴布剤をリント布に伸ばして冷、温いずれかで貼用するが、最近では、そのまま貼用できるものが発案され、打ち身、捻挫(ねんざ)などに用いられる。
 市販されているマジックパックなどの名称のものは、そのまま温めるか冷やして、湯たんぽ、氷枕、氷嚢にかえて手軽に使用できる。[山根信子]

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世界大百科事典内の罨法の言及

【湿布】より

…主として鎮痛,消炎,鎮静,滲出抑制,腫張抑制などの目的で用いられる。罨法(あんぽう)ともいう。湿布には温湿布と冷湿布がある。…

※「罨法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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