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群書治要 グンショチヨウ

デジタル大辞泉の解説

ぐんしょちよう〔グンシヨチエウ〕【群書治要】

中国、代の政治書。50巻。太宗の命で魏徴(ぎちょう)らが編集。631年成立。経書代までの正史、その他の古来の群書から、政治上の要項を抜き出して配列したもの。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぐんしょちよう【群書治要 Qún shū zhì yào】

中国,唐代に作られた政治の参考書。秘書監の魏徴らが太宗の命を受けて編纂した。50巻。先秦から唐代までの,経・史・子三部にわたる67種の書物から,政治の要となる文章を抜粋し,書物ごとにまとめている。中国では早く失われたので《四庫全書》に収められていないが,日本の金沢文庫に伝存し,古活字本,尾州刊本などとして江戸時代に流布した。史料的価値は高い。【勝村 哲也】

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大辞林 第三版の解説

ぐんしょちよう【群書治要】

中国、唐の魏徴ぎちようらが太宗の勅命によって編纂した政治参考書。五〇巻。631年成立。古代から晋代までの67種の文献から、政治に有用な文章を抜粋し、書物別に配列した類書。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

群書治要
ぐんしょちよう

中国、唐朝の太宗の勅命で魏徴(ぎちょう)ら学識ある高官たちが編纂(へんさん)した50巻の書。631年に成る。経書をはじめ正史や諸子の書六十数種から、為政者の参考となる箇条を抜き出してまとめたもの。中国では早く散逸したが、日本に伝わったものが皇室や武家に重宝され、1616年(元和2)駿河(するが)で徳川家康により古活字版が印行されたのをはじめ、尾張(おわり)藩の天明(てんめい)版、紀州藩の弘化(こうか)版と相次いで刊行され広く普及した。宮内庁書陵部には刊本の原本となった金沢文庫伝来の古写本(巻4、13、20原欠、全47軸)を伝存する。本書には『臧栄緒晋書(ぞうえいしょしんしょ)』『桓子(かんし)新論』などの逸書や『論語鄭玄(じょうげん)注』『漢書蔡謨集解(かんじょさいばくしっかい)』などの古逸注を含む点で重視される。[池田 温]

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世界大百科事典内の群書治要の言及

【駿河版】より

…家康は江戸幕府成立後その政策に文治主義をとり入れて,学問を奨励し,また多くの開版事業を行った。そのうち1606年(慶長11)にいわゆる伏見版の最後のものである《武経七書》を印行して後,一時の中絶をおいて,15年(元和1)に開版された《大蔵一覧集(だいぞういちらんしゆう)》と,翌16年の《群書治要(ぐんしよちよう)》の二つを駿河版と称する。前者は以心崇伝が駿府の家康へ献上した同書の写本を契機に開版されたもので,3ヵ月を費して125部を印行し,諸方の寺社に寄進された。…

【図書館】より

… 家康の文治主義は,江戸開幕後ただちに出版事業に反映した。とりわけ《貞観政要》などを翻刻させ,また《群書治要》を銅活字で印刷させた。いずれも政治上の手引書を求めたものであるが,とりわけ《群書治要》は,文字どおり中国の諸書の中から政治上必要な要文を書き抜き編集したもので,これも一種の類書といえよう。…

※「群書治要」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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