胸腺リンパ体質(読み)きょうせんリンパたいしつ(英語表記)thymicolymphatic constitution

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

胸腺リンパ体質
きょうせんリンパたいしつ
thymicolymphatic constitution

乳児期にみられる過敏性体質の一つで,胸腺リンパ組織肥大している体質をいう。この体質の小児は,健常児では特に問題を生じないような刺激,たとえば,軽い外傷,手術,注射,感動などに激しい反応を示したり,急死することがある。病気にかかっても悪化しやすいといわれる。副腎皮質の機能不全に関連があると考えられている。

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百科事典マイペディアの解説

胸腺リンパ体質【きょうせんリンパたいしつ】

単にリンパ体質とも。大人になると退縮する胸腺の永存ないし肥大,全身のリンパ筋,リンパ様組織の肥大を特徴とする体質。この体質の人は一般に抵抗力が弱く,軽微な外傷,ワクチン,薬剤,抜歯のようなわずかな刺激に過敏に反応して死ぬことがある。しかし胸腺やリンパ筋の肥大と抵抗力減弱や急死との関係は不明であり,これを特定の体質とすることを疑問視または否定する説も少なくない。現在では,副腎皮質の機能不全との関係が重視されている。

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精選版 日本国語大辞典の解説

きょうせんリンパ‐たいしつ【胸腺リンパ体質】

〘名〙 (リンパはlympha) 全身のリンパ組織の肥大する体質。抵抗力が弱く、軽微な外傷、皮下注射などのような弱い刺激でも死亡することがある。
※本物の探偵小説(1928)〈江戸川乱歩〉「『胸腺淋巴体質(キョウセンリンパタイシツ)』なんていふ術語は、〈略〉豊な好奇を持ってゐるのだ」

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