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自家中毒 じかちゅうどくautointoxication

翻訳|autointoxication

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

自家中毒
じかちゅうどく
autointoxication

体内の新陳代謝の過程に生じる産物の毒性による中毒現象で,たとえば尿毒症,糖尿病性昏睡などは自家中毒による。しかし,一般に自家中毒といえば,自家中毒症をさす。これは周期性嘔吐症とかアセトン血性嘔吐症ともいい,血中アセトン体増加を伴う嘔吐症で,2~6歳の小児に多くみられる。前駆症状として全身倦怠,食欲不振,頭痛,腹痛などがあり,嘔吐が始る。突然,嘔吐で始ることもある。嘔吐は何回も繰返し,胆汁までも吐くようになり,無気力,倦怠,脱力状態となり,ひどい場合には,嗜眠 (しみん) 状態となる。やせた神経質な小児に起りやすいことから,ストレスの影響も考えられている。

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デジタル大辞泉の解説

じか‐ちゅうどく【自家中毒】

体内で代謝に異常が生じ、生成された毒物により障害が起こること。尿毒症など。
小児にみられる、リンゴのようなにおいの吐物が特徴の病気。体内で脂肪が代謝されるときに生じるアセトン体が血液中に増えたため起こる。周期性嘔吐(おうと)症。アセトン血嘔吐症。

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百科事典マイペディアの解説

自家中毒【じかちゅうどく】

一般に体内に産出された代謝産物中の毒性物質による中毒症状をいう。毒性物質が異常に多量産出されたり,通常は分解・排出されて無害になるのに,その分解・排出が妨げられたりして起こる。
→関連項目子癇中毒

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栄養・生化学辞典の解説

自家中毒

 自己中毒ともいう.通常体内で生じる毒性物質による中毒.狭義には小児の周期性嘔吐症.

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世界大百科事典 第2版の解説

じかちゅうどく【自家中毒】

〈2~10歳くらいの小児にみられ,多くは起床時,ときに日中,急に元気がなくなり,ぐったりとし,嘔吐をはじめ,血液中ケトン体の上昇,アセトン尿をともなう疾患〉と説明され,同一小児にくり返して起こりやすい。この状態は,医学的にはアセトン血性嘔吐症acetonemic vomitingあるいは周期性嘔吐症cyclic vomitingと呼ばれているもので,〈自家中毒〉という言葉がまったく無関係な食中毒を連想させる響きをもつことから,現在では,この状態を表現するには,自家中毒という病名よりも上記の診断名を用いるのが適切であると考えられている。

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大辞林 第三版の解説

じかちゅうどく【自家中毒】

自分の体内でつくられた毒物のために起こる中毒。
これといった原因もないのに、子供の元気が急になくなって食欲不振や頭痛を訴え、やがて嘔吐おうとする病気。自律神経の不安定な子供に繰り返し起こりやすい。周期性嘔吐症。アセトン血性嘔吐症。

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