自然水銀(読み)シゼンスイギン(英語表記)mercury

翻訳|mercury

デジタル大辞泉 「自然水銀」の意味・読み・例文・類語

しぜん‐すいぎん【自然水銀】

天然単体状態で産する水銀常温では液体で、主に辰砂しんしゃに伴って産出

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精選版 日本国語大辞典 「自然水銀」の意味・読み・例文・類語

しぜん‐すいぎん【自然水銀】

  1. 〘 名詞 〙 天然に産する水銀。常温では液体で少量の金、銀などを含む。錫色(すずいろ)を帯びた白色光沢が強い。ふつう鉱床中に辰砂(しんしゃ)とともに産出する。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「自然水銀」の意味・わかりやすい解説

自然水銀
しぜんすいぎん
mercury
quicksilver

金属元素鉱物の一つ。水銀の鉱石鉱物。常温で液体。多く粘土化、あるいは炭酸塩化された酸性火山岩、堆積(たいせき)岩(有機物を伴うことがある)中に生成された水銀鉱床中に辰砂(しんしゃ)、黄鉄鉱白鉄鉱などとともに産し、まれに温泉沈殿物として産するほか、鉱床近傍の砂鉱中に産することもある。日本では、北海道常呂(ところ)郡留辺蘂(るべしべ)町(現、北見市留辺蘂町)イトムカ鉱山閉山)の産出例が有名。鉄以外の重金属を主成分とする鉱物とはアマルガム鉱物(水銀と金属の合成鉱物)を除いてほとんど共存しない。

加藤 昭 2017年5月19日]



自然水銀(データノート)
しぜんすいぎんでーたのーと

自然水銀
英名mercury,quicksilver
化学式Hg
少量成分
結晶系液体(融点以下で三方
硬度
比重13.60(14.49)
銀白
光沢金属
条痕
劈開

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