翻訳|mercury
金属元素鉱物の一つ。水銀の鉱石鉱物。常温で液体。多く粘土化、あるいは炭酸塩化された酸性火山岩、堆積(たいせき)岩(有機物を伴うことがある)中に生成された水銀鉱床中に辰砂(しんしゃ)、黄鉄鉱、白鉄鉱などとともに産し、まれに温泉沈殿物として産するほか、鉱床近傍の砂鉱中に産することもある。日本では、北海道常呂(ところ)郡留辺蘂(るべしべ)町(現、北見市留辺蘂町)イトムカ鉱山(閉山)の産出例が有名。鉄以外の重金属を主成分とする鉱物とはアマルガム鉱物(水銀と金属の合成鉱物)を除いてほとんど共存しない。
[加藤 昭 2017年5月19日]
mercury
化学組成Hgの鉱物。少量のAu, Agを含むことがある。常温では液体である唯一の金属。-38.83℃で固化(菱面体格子,格子定数a0.2999nm, α70°32′)。錫白色不透明で貴金属状の液体。比重13.596(固体は-46℃で14.26)。吹管で熱すると揮発し,350±10℃でガス化。HNO3に易溶。希産に属し,主に辰砂に伴って滴状をなして産する。
執筆者:青木 義和
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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