良心的兵役拒否(読み)リョウシンテキヘイエキキョヒ

  • りょうしんてきへいえききょひ リャウシン‥
  • りょうしんてきへいえききょひ〔リヤウシンテキ〕
  • 良心的兵役拒否 conscientious objection

デジタル大辞泉の解説

conscientious objection》古くは信仰上の理由から、現在では広く思想的・政治的な信条から、兵役につくことや、兵役に応じても戦闘業務につくことを拒否すること。

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百科事典マイペディアの解説

自己の信条に従って兵役につくのを拒否すること。受動的・逃避的なものではなく,戦争を悪と断じて一切の軍務を拒否するという積極的な行為である。宗教的信条に基づく場合が多いが,近年は政治的・思想的信条に基づく場合もある。このような行為は長く国家に対する反逆行為として厳罰に処せられていた。しかし第1次大戦ころから人間の自由意思の尊重という観点から,兵役拒否を認める国も現れ,欧米十数ヵ国に及んでいる。しかし兵役免除にはきびしい審査が加えられ,非戦闘軍務,または代替として民間労務につくことを義務づける場合もある。→徴兵忌避
→関連項目クエーカー

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世界大百科事典 第2版の解説

良心的徴兵拒否ともいう。本来は,信仰にもとづいて戦争に反対し,兵役に就くこと,あるいは兵役に服しても戦闘業務に就くことなどを拒む行為を指し,その人をconscientious objector(略してC.O.)という。アメリカには古くからあり,クエーカーのように信仰上の理由によると確認されたものは重労働による国家への奉仕を兵役に代えることが認められていた。しかし近年では,広く個人の良心に発する兵役拒否や戦闘業務拒否をも指すようになっている。

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世界大百科事典内の良心的兵役拒否の言及

【徴兵忌避】より

…国民の必任義務とされた兵役を免れるための合法・非合法の行為。絶対的平和主義などの信条にもとづく良心的兵役拒否と,その他の動機にもとづく徴兵忌避とがあった。前者は日露戦争以来,少数であったが一部のキリスト教徒の間に出現し,徴兵を拒否して懲役に服する道を選んだ。…

※「良心的兵役拒否」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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