芥子油(読み)からしゆ

精選版 日本国語大辞典 「芥子油」の意味・読み・例文・類語

からし‐ゆ【芥子油】

〘名〙 芥子菜種子からとった茶色がかった黄色の濃い脂肪油。弱い臭気がある。香辛料防腐剤などに用いる芥子粉の辛味成分精油をもいう。かいしゆ。
※思ひ出(1911)〈北原白秋〉わが生ひたち「線香を乾かす家、からし油を搾る店、パラピン蝋燭を造る娘」

けし‐あぶら【芥子油】

〘名〙 ケシの種子から採取した乾性油リノール酸オレイン酸飽和脂肪酸などのエステル主成分絵の具、塗料油、せっけんなどに用いられるほか、優良なものは食用にも用いられる。けしゆ。〔薬品名彙(1873)〕

かいし‐ゆ【芥子油】

〘名〙 芥子の種子からとる揮発油シニグリンが加水分解して生じるもの。調味料神経痛リューマチなどの薬用になる。

けし‐ゆ【芥子油】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「芥子油」の意味・読み・例文・類語

けし‐あぶら【×芥子油】

ケシの種子からとった微黄色の芳香油。食用や絵の具・石鹸せっけんの材料。けしゆ。

からし‐ゆ【芥子油】

カラシナの種子からとった黄褐色の脂肪油。香辛料・防腐剤などに用いる。かいしゆ。

けし‐ゆ【×芥子油】

けしあぶら(芥子油)

かいし‐ゆ【×芥子油】

からしゆ(芥子油)

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