コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

花輪盆地 はなわぼんち

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

花輪盆地
はなわぼんち

別称鹿角 (かづの) 盆地。秋田県北東部,米代川上流の奥羽山脈西麓にある断層盆地。南北約 20km,東西約 4km,面積約 65km2。西部に偏して米代川が北流し,熊沢川と小坂川が盆地中央付近で合流。扇状地や河岸段丘上ではリンゴが栽培され,沖積地では米を産する。盆地周辺は鉱産資源が豊富で,かつては小坂,古遠部,花輪の諸鉱山があったが,現在は採掘していない。鹿角市小坂町に広がり,JR花輪線,国道 282号線が通り,東北自動車道の十和田・小坂両インターチェンジがある。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

世界大百科事典 第2版の解説

はなわぼんち【花輪盆地】

秋田県北東部,米代川上流の盆地。鹿角(かづの)盆地ともいう。奥羽山脈とその西側の高森山地間の断層盆地で,北に大きく開いたくさび形を呈する。南北約20km,東西最大4km。西部を限る花輪断層沿いに南から米代川,北から小坂川が流れ,花輪線十和田南駅付近で合流して,大館盆地に向かう。東からの大湯川は錦木(にしきぎ)地区で小坂川に合流する。盆地床は4段の段丘面と,これを切る米代川本支流の沖積地からなり,東部~北東部の段丘は十和田火山噴出にともなう火山灰,軽石や,その二次堆積によるものが多い。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

日本の地名がわかる事典の解説

〔秋田県〕花輪盆地(はなわぼんち)


秋田県北東部、奥羽(おうう)山脈北部に形成された構造性盆地。南北約30km、東西約8km。盆地床の標高約110m。南部から西部を米代(よねしろ)川が流れ、熊沢(くまざわ)川・大湯(おおゆ)川などが流入する。盆地周辺には複合扇状地が発達。稲作のほかリンゴなどの果樹栽培が盛ん。北部に1990年(平成2)まで銅・亜鉛・鉛などを採掘していた小坂(こさか)鉱山の製錬所があり、旧事務所、芝居小屋康楽館は国の重要文化財。

出典|講談社日本の地名がわかる事典について | 情報 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

花輪盆地
はなわぼんち

秋田県北東部、米代(よねしろ)川の上流部にある地溝盆地。鹿角(かづの)盆地ともいう。東部は奥羽山脈、西部は高森山地と接する。盆地床は四段の段丘面と、これを切る米代川および小坂川の沖積地からなる。段丘を構成する堆積(たいせき)物は十和田(とわだ)火山の軽石質火山灰などを主とする。畑地やリンゴ園として利用される。沖積地は現河川沿いに狭長に分布するほか、盆地中央部から東部にかけて扇状地として広く発達し、水田化されている。水系は西に偏っており、米代川本流が盆地西縁を北流し、小坂川と錦木(にしきぎ)付近で合流し、先行性の流路となって西方の大館(おおだて)盆地に通ずる。盆地の中心は鹿角市で、江戸時代は盛岡藩に属し、移住開拓者や通婚も岩手県との関係がみられる。[宮崎禮次郎]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

世界大百科事典内の花輪盆地の言及

【秋田[県]】より

…(1)県北 米代川の上流より鹿角,大館,能代の3地方が東西に並ぶ。花輪盆地を中心とする鹿角地方は旧盛岡藩領で,伝統的に盛岡・八戸地方との関係が深く,弘前地方との関連もみられる。家屋様式,言語,慣習などに旧盛岡藩領の面影を濃くとどめている。…

※「花輪盆地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

花輪盆地の関連キーワード花輪(秋田県の地名)秋田県鹿角郡小坂町焼山(秋田)秋田県鹿角市鹿角(市)鹿角[市]十二所尾去沢来満峠稲作

今日のキーワード

俳句甲子園

1998年から松山市で開かれる全国高等学校俳句選手権大会。高校生が5人1組で句の優劣をディベートで競い合う。チームでの勝敗とは別に、個人の最優秀句も選ぶ。今年は過去最多の41都道府県から121校、15...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android