荒政(読み)こうせい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

荒政
こうせい

荒は農作物の実らないこと。つまり凶作,飢饉を意味し,荒政とはそれに対する政策をいい,とりわけ江戸時代に行われた。荒政の対策には,凶作の原因を取除く平時政策すなわち事前策と,凶作に当面したときの応急対策すなわち当事策との2つがあった。平時対策としては,郷倉 (ごうぐら) や三倉 (義倉社倉常平倉) を設置したり,城米,囲穀 (→囲籾 ) などの制を行なったりする貯穀制度と,徳川吉宗の命を受けて青木昆陽が栽培した甘藷に代表されるような救荒食物の栽培があげられる。応急対策は,幕府や諸藩が行う場合のほか,民間の有志の手による場合もあるが,いずれも,米,副食物の配給,施粥,難民の収容,救済などを行う点で一致している。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

荒政
こうせい

凶荒・飢饉(ききん)などに対する救済の政策。貯穀や救荒食物の指示、その栽培奨励などが行われた。[編集部]

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世界大百科事典内の荒政の言及

【飢饉】より

…漢代の赤眉・黄巾,唐末の黄巣,元末の紅巾,明末の李自成など著名な反乱はほとんど飢餓暴動が引金になっている。 飢饉は王朝権力を根底からゆるがすことになるので,歴代の王朝はつねに荒政すなわち飢饉対策を必要とした。古くは《周礼(しゆらい)》大司徒の条に,荒政として散利(種食を貸す),薄征(租税の軽減),緩刑(刑罰の緩和)など12の方法を定めている。…

※「荒政」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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