萵苣(読み)チシャ

デジタル大辞泉 「萵苣」の意味・読み・例文・類語

ちしゃ【萵苣】

キク科野菜。高さ約90センチ。夏、黄色の頭状花を開く。ヨーロッパ原産で、葉を食用とし、レタスサラダ菜カキチシャタチヂシャサンチュなどの種類がある。結球するものを球チシャ、結球しないものをカキチシャ・葉チシャなどとして区別する。ちさ。 春 花=夏》生魚なまざかなすぐ飽き―を所望かな/茅舎
[類語]レタス

ちさ【萵苣】

ちしゃ(萵苣)

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精選版 日本国語大辞典 「萵苣」の意味・読み・例文・類語

ちしゃ【萵苣】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ちさ(萵苣)」の変化した語 )
  2. キク科の一年草または二年草。レタス、サラダ菜、カキチシャ、タチヂシャなどに大別される代表的な蔬菜。ヨーロッパ原産で、古くから栽培されている。全体に白粉を帯び、切ると白い乳液が出る。根生葉は楕円形で大きく、茎葉は茎を抱く。夏、枝先に舌状花だけからなる淡黄色の花が咲く。ちさ。《 季語・春 》

▼ちしゃの花《 季語・夏 》 〔観智院本名義抄(1241)〕 〔日本植物名彙(1884)〕

  1. 植物えごのき(━木)」の異名

萵苣の語誌

「観智院本名義抄」に「チサ」「チシャ」の両表記が見られ、中世以降の辞書類には「チシャ」と附訓されている。これは仮名文字が作られた頃のサ行音は〔 ʃ 〕という拗音性の音価で、これを仮名一文字で表記したが、後に他の行の表記にあわせて、「サ=〔 sa 〕」から「シャ=〔 ʃa 〕」へと表記が変わったことによるものである。


ちさ【萵苣】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ちしゃ(萵苣)《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「苣 胡麻 又知佐」(出典:新撰字鏡(898‐901頃))
    2. 「ちさはまだ青ばながらになすび汁」(出典:俳諧・芭蕉真蹟懐紙(1694))
  3. ちしゃのき(萵苣木)
  4. 植物「えごのき(━木)」の異名。
    1. [初出の実例]「知左(チサ)の花 咲ける盛りに」(出典万葉集(8C後)一八・四一〇六)

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デジタル大辞泉プラス 「萵苣」の解説

萵苣(ちしゃ)

長野県、東信地方のJA佐久浅間が企画・販売する焼酎(乙類)の商品名。仕込みは同県佐久市の芙蓉酒造。レタスを主原料に、米と米こうじを加えて発酵させ、蒸留したもの。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「萵苣」の解説

萵苣 (チシャ・チサ)

学名Lactuca sativa
植物。キク科の二年草,園芸植物

萵苣 (チサ)

植物。エゴノキ科の落葉小高木,薬用植物エゴノキ別称

萵苣 (チサ)

植物。ムラサキ科の落葉高木。チシャノキの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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