「観智院本名義抄」に「チサ」「チシャ」の両表記が見られ、中世以降の辞書類には「チシャ」と附訓されている。これは仮名文字が作られた頃のサ行音は〔 ʃ 〕という拗音性の音価で、これを仮名一文字で表記したが、後に他の行の表記にあわせて、「サ=〔 sa 〕」から「シャ=〔 ʃa 〕」へと表記が変わったことによるものである。
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
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