日本歴史地名大系 「葉山町」の解説 葉山町はやままち 神奈川県:三浦郡葉山町面積:一七・〇〇平方キロ三浦半島の西北部を占め、東と南は横須賀市、北は逗子(ずし)市、西は相模湾に面する。三方を山に囲まれ、北東は二子(ふたご)山系、南は標高一二〇―一五〇メートルの尾根続きで三浦半島最高峰大楠(おおぐす)山に連なる。西流する森戸(もりと)川・下山(しもやま)川(大沢川)の二河川の流域と海岸にわずかに平坦部がある。海岸線は南北約四キロで屈曲に富み、景勝の地で、森戸神社の西方約一キロの海上に菜(な)島(名島)が浮ぶ。国道一三四号が町の西側を南北に貫き、逗葉(ずよう)新道と県道久里浜―葉山線が東西に走る。明治二〇年(一八八七)頃に駐日イタリア公使マルチーノとドイツ人医師ベルツの宣伝により、保養地として知られるようになり、とくに明治二七年葉山御用邸が建設されるに及び、その名を高めた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「葉山町」の意味・わかりやすい解説 葉山〔町〕はやま 神奈川県南東部,三浦半島西岸,相模湾にのぞむ町。大部分を三浦丘陵が占め,平地は下山川,森戸川の谷に限られる。砂浜,磯浜の交互する海岸線と温暖な気候に恵まれる。 1925年町制。古くは「端山」とも書き,三浦半島の一方の端の山にあたることが地名の由来。 1894年に建設された御用邸 (1971年焼失,81年再建) をはじめ多くの別荘があるが,京浜地区の通勤圏に入るため,宅地化が進行している。夏季には森戸,一色,長者ヶ崎を中心に海水浴場が開設される。北部の鐙摺 (あぶずる) は日本におけるヨット競技の発祥地で,ヨットハーバーがある。下山口には御用邸の馬場を開放した県立葉山公園があり,マツ林などが保存されている。逗葉新道,国道 134号線が通る。面積 17.04km2。人口 3万1665(2020)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by