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行道面 ぎょうどうめん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

行道面
ぎょうどうめん

寺院で行う練供養である行道,またはこれに類似した法会に用いた仮面。行道に仮面を用いるのは神聖な輿や宝物を持運ぶとき,菩薩八部衆十二天などの仮面をつけ守護神に仮託したため。日本では貞観3 (861) 年,東大寺大仏修理供養会に菩薩,天部,天女などに装ったのが古い例。遺品としては教王護国寺蔵の応徳3 (1086) 年銘『十二天面』が最古で,法隆寺蔵の康和4 (1102) 年銘『菩薩面』がこれに次ぐものとして著名。

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デジタル大辞泉の解説

ぎょうどう‐めん〔ギヤウダウ‐〕【行道面】

行道3に用いる仮面。法会によって獅子(しし)・菩薩(ぼさつ)・天童・八部衆などがある。

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百科事典マイペディアの解説

行道面【ぎょうどうめん】

寺院での練り供養である行道に用いられる仮面。唐朝の風習をうけた平安時代以降の遺品があり,仏界の守護神が多い。東寺(とうじ)の十二天面が古く,そのほか八部衆面,二十八部衆面,浄土信仰の盛行に伴って行われた来迎会(らいごうえ)に用いられる菩薩面など。
→関連項目仮面

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世界大百科事典 第2版の解説

ぎょうどうめん【行道面】

インドや中国の仏寺で行われていた行像や行道の影響を受けて,日本の仏寺でも古代から大法要には特定の仮装の者が参加している。その種類や数は法要の形式や時代によって異なるが,この仮装に用いる仮面を総称して行道面という。法要の形式が最も整った11~12世紀には,諸仏諸堂の落慶(らつけい)供養会や諸寺の舎利会,来迎(らいごう)会(迎講(むかえこう))などに,師子(しし)(獅子頭),師子子(ししこ)(蠅払),(くちとり)(口取,綱引),八部衆(輿舁(こしかき)),十二天,二十八部衆,菩薩,天童などの種類の面が用いられた。

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大辞林 第三版の解説

ぎょうどうめん【行道面】

「行道」のとき僧尼がつける仮面。菩薩面・八部衆・二十八部衆・十二天などがある。

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世界大百科事典内の行道面の言及

【仮面】より

…一方中世文化の基調に大きな比重を占める神道と仏教の融合,そこに生まれた独自の宗教的行事もまた仮面を育てていた。11~12世紀に一応の形を整えていった落慶供養会や舎利会,来迎会,放生会などの法会に用いられた行道面がそれである。なかには同時期の舞楽面と不即不離のものもあるが,一部はそのころ盛行しだした祇園御霊会などの神幸に登場する獅子舞や王舞の仮面とその系統を同じくするものがあり,それらは伎楽面の一部とかかわり,さらに古く,原始呪術的な災払いあるいは露払い的な役柄とかかわっている。…

※「行道面」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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