土壌学上の用語で次の土層をさす。土壌は地下の母材地質物質が、その場所の気候や植生の作用を受けて変質した生成物であるから、一般に地表に近い部分ほど変わり方の度合いは大きい。可溶性成分の溶脱や腐植物質の付加を強く受ける表層の部分を表土とよび、若干の成分が集積をおこしたり粘土分の生成をみる下層の部分(下層土)と区別する。耕地では耕具によって攪拌(かくはん)され、あるいは作物の根が集まる地表面直下(深さ30センチメートル前後)が表土で、それ以下の心土(しんど)(鋤床(すきどこ)などとよばれるやや固められた層)とは土性や構造が異なるのが普通である。
[浅海重夫]
surface soil ,capping ,regolith
狭義には土壌を上部の土層と下部の下層土に分けた場合の土層をいう。一般に風化が進み,有機物に富み,組織は膨軟で,暗色ないし黒色を呈する部分。また,一般に下層土との境がはっきりしており,土壌微生物の多くが生息している。広義には,岩盤の上にのる風化残留物をはじめ沖積物や風成あるいは氷河堆積物などをも含む部分で,被(かぶ)りともいわれる。十分に風化しきっていない岩盤の一部をも含む場合がある。探鉱あるいは露天掘りの場合に,その厚さを判定しておくことは,採鉱の経済性の見地からみて重要。
執筆者:佐藤 岱生
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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