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解離性大動脈瘤 かいりせいだいどうみゃくりゅうdissecting aneurysm of aorta

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

解離性大動脈瘤
かいりせいだいどうみゃくりゅう
dissecting aneurysm of aorta

3層になっている大動脈血管壁のうち,まんなかにある中膜に壊死などが生じて内層外層に分れ,その間に血液が流入して (こぶ) 状になる病気。大半の場合,血液は大動脈に戻るが,破裂して大出血を起すこともある。発作は激痛を伴って急激に始り,嘔吐などの症状がある。原因としては血管組織の遺伝的な脆弱性や動脈硬化性病変などが考えられており,血圧や血流の急激な変化が加わって発症するとみられる。急性発症時の死亡率は高く,24時間で 20%との報告がある。治療には降圧剤の投与のほか,血管形成手術や人工血管の置換手術などが行われる。

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デジタル大辞泉の解説

かいりせい‐だいどうみゃくりゅう〔‐ダイドウミヤクリウ〕【解離性大動脈×瘤】

大動脈解離によって血管壁内に生じた偽腔が膨らんで瘤(こぶ)のようになった状態。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典 第2版の解説

かいりせいだいどうみゃくりゅう【解離性大動脈瘤 dissecting aneurysm of the aorta】

大動脈の壁は内膜,中膜,外膜の3層からなるが,中膜が内外2層に解離して,そこに血液が流れこんで血腫が形成された状態をいう。大動脈の解離では,内膜が裂け,裂け目(エントリーentryという)が中膜の内層寄りの部分に広がっていくのが普通である。中膜が正常である場合は少なく,大部分は基礎に中膜の変性がみられ,高血圧症,先天性心疾患マルファン症候群,内分泌異常,妊娠外傷,大動脈炎などに合併しておこる例が多い。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

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