言い包める(読み)イイクルメル

デジタル大辞泉 「言い包める」の意味・読み・例文・類語

いい‐くる・める〔いひ‐〕【言い包める】

[動マ下一][文]いひくる・む[マ下二]《「いいくろめる」の音変化》言葉巧みに相手を信用させてだます。口先でまるめこむ。「まんまと―・められた」「黒を白と―・める」
[類語]ごまかすだま欺く偽るたばかるかた誑かすはぐらかす化かす言い紛らす言い紛らわす言い逃れる言い抜ける言い繕う取り繕う紛らす紛らわす一杯食わす鯖を読むお茶を濁すけむに巻く煙幕を張る目をくらます

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「言い包める」の意味・読み・例文・類語

いい‐くる・めるいひ‥【言包】

  1. 〘 他動詞 マ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]いひくる・む 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙 ( 「いいくろめる(言包)」の変化した語 ) 言葉巧みにごまかす。口先で丸め込む。うそをまことらしく言う。
    1. [初出の実例]「どのやうにもいいくるめて、其日から此里へ、勤たいといはんす様にして、見せませふ」(出典:洒落本・跖婦人伝(1753))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android