紛らす(読み)マギラス

デジタル大辞泉 「紛らす」の意味・読み・例文・類語

まぎら・す【紛らす】

[動サ五(四)]関心を他に移すなどして、そのことがわからなくなるようにする。ごまかす。また、気持ちを他に向けてふさいだ気分などを晴らす。まぎらわす。「姿を人込みに―・す」「気を―・す」「退屈を―・す」
[可能]まぎらせる
[類語]ごまかすだま欺く偽るたばかるかた誑かすはぐらかす化かす言いくるめる言い紛らす言い紛らわす言い逃れる言い抜ける言い繕う取り繕う紛らわす一杯食わす鯖を読むお茶を濁すけむに巻く煙幕を張る目をくらます

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「紛らす」の意味・読み・例文・類語

まぎら・す【紛】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙 話題動作などを他に移してそのことがわからなくなるようにごまかす。気持を他に向けてその事にふれないように努める。また、そのようにして気持を晴らす。まぎらかす。〔観智院本名義抄(1241)〕
    1. [初出の実例]「語れど二人は余りの事まぎらす耳の余所の町」(出典:浄瑠璃・生玉心中(1715か)上)
    2. 「僕等はこんな陰口をたたいて、嫉妬心をまぎらしました」(出典:虚実(1968‐69)〈中村光夫〉小さなキャベツ)

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