デジタル大辞泉 「騙す」の意味・読み・例文・類語
だま・す【×騙す】
1 うそを言って、本当でないことを本当であると思い込ませる。あざむく。たぶらかす。「人を―・して金を取る」「まんまと―・される」
2 他のことに気をまぎれさせて落ち着かせる。機嫌をとってなだめる。「子供を―・して寝かせる」
3 機械などの調子をみて手加減しながらなんとか作動させる。「旧式の機械を―・し―・し使う」
[可能]だませる
[用法]だます・あざむく――「友人をだます(欺く)」「銀行員をだまして(欺いて)大金を引き出す」など、うそを信じさせる意では、相通じて用いられる。◇「だます」は「うまいことを言ってだます」のように、うそを本当と思い込ませる行為に重点があるが、「欺く」は「誓い合った恋人を欺く結果になった」のように、信頼に反する行動に対して用いられる傾向がある。また、「だます」は口頭語、「あざむく」は文章語といえる。◇「だます」には、すかしたりなだめたりする意もある。「だだをこねる子供をだましながら連れ帰る」「おんぼろ自動車をだましだまし走らせる」◇「欺く」には「昼を(も)欺く明るさ」のような用法がある。◇類似の語「偽る」は、事実と異なることを故意に言う意が強い。「年齢を偽る」「警察官と偽って取り調べるふうをする」
[類語]欺く・ごまかす・偽る・たばかる・騙る・誑かす・はぐらかす・化かす・一杯食わす・騙し込む・騙くらかす・担ぐ・陥れる・引っ掛ける・出し抜く・欺瞞・