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記念写真 きねんしゃしん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

記念写真
きねんしゃしん

個人,団体,社会などの記念すべき行事儀式などで撮影される人物写真肖像写真の形式をとることもあるが集合写真も多く,行事や儀式が背景となるのが普通である。

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デジタル大辞泉の解説

きねん‐しゃしん【記念写真】

あることを記念して撮る写真。のちの思い出になるように撮っておく写真。

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デジタル大辞泉プラスの解説

記念写真

赤川次郎のミステリー短編集。2008年刊行。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

記念写真
きねんしゃしん

大衆的にもっとも普及している写真の様式、手段。アルバム写真ともいう。写真史初期の時代には、写真術は複雑な技術を要したため、職業写真師がいわゆる営業写真館を開業して大衆の肖像熱の需要にこたえ、すでに1850年代に欧米では最盛期を迎えた。しかし写真術の普及によってアマチュア写真家も職業写真師に加わり、芸術的な記念写真としての肖像写真が生まれるようになった。一般のアマチュアが記念写真を日常的に撮り出すのは、安いカメラが生産される1950年代なかばからで、この時期から、記念写真は撮られるばかりでなく撮るものともなった。
 記念写真は、もともと「ハレの日」に撮るもので、出産、誕生日、結婚式、入学、卒業などの行事、旅行などの記録が主体である。個人、個人の家庭、個人の帰属する社会的集団や友人などが被写体となるが、撮影動機に個人色が強いために一種の私的記号といえよう。したがって、あとから「眺め返す」性質が特徴的である。そして、わが国では多くの場合アルバムに収録し私蔵されるので、アルバム写真ともいうようになった。
 しかし近年、記念写真の資料的価値が見直され、その発掘作業が進められるようになった。というのも、記念写真は個人的動機で撮影されたにもかかわらず、背景の時代がおのずから写し込まれており、しばしばその時代の風俗、生活を視覚的に証言する記号となりえているからである。
 他方、記念写真は、個人の思い出の記念品と同様、私生活になくてはならぬものとなっており、ときには護符(ごふ)と同じ働きをもつ物神化物ともなる。その意味で記念写真の意義は意外に大きく、写真は記念写真に始まって記念写真に終わるとさえいってよい。[重森弘淹]

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