( 1 )広い意味で「正しく」ないことを表わす名詞に「誤り」「過ち」「間違い」などがある。
( 2 )「誤り」は、文章や図形などの表現、また人の行動を部分や手順などに分解して見たとき、個々の部分・手順がその表現・行動の目的にとってふさわしくないと判断されたときに用いる。
( 3 )「過ち」は主に人の行為についていうもので、行為自体や行為の結果が不正であり、その責任が行為の主体に求められる場合に用いる。「誤り」は訂正すれば正しい姿にすることができるが、「過ち」は、繰り返さないようにすることはできても、訂正することはできない。
( 4 )「間違い」は「誤り」「過ち」の両方と交替可能であるが、なお広く、本人の責任外の不都合も含めることがある。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報