諫める(読み)イサメル

デジタル大辞泉 「諫める」の意味・読み・例文・類語

いさ・める【×諫める】

[動マ下一][文]いさ・む[マ下二]
主に目上の人に対して、その過ちや悪い点を指摘し、改めるように忠告する。諫言かんげんする。「主君愚行を―・める」
いましめる。禁止する。
「なべて世のあはればかりをとふからに誓ひしことと神や―・めむ」〈朝顔
[類語]意見諫言諭す諫死注意説教𠮟責諌止苦言忠言忠告勧告警告戒め心添えたしなめる戒めるとがめる言い聞かせる言い含める因果を含めるくぎを刺す

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「諫める」の意味・読み・例文・類語

いさ・める【諫】

  1. 〘 他動詞 マ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]いさ・む 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙
  2. 禁止する。制止する。とめる。
    1. [初出の実例]「縦(も)し詔に違ひて禁(イサムル)所を犯す者有らば」(出典:日本書紀(720)大化二年三月(北野本訓))
  3. 多く、目上の人の悪事、欠点などについて忠告して改めさせる。諫言する。
    1. [初出の実例]「皇后聞(きこ)しめし、悲しびたまひて、感(みおもひ)を興(おこ)して止(イサメ)まつりたまふ」(出典:日本書紀(720)雄略五年二月(前田本訓))
    2. 「ミタビ シュジンヲ isamete(イサメテ) キカズンバ シンカノ トガワ ナイゾ」(出典:天草版金句集(1593))

諫めるの補助注記

「観智院本名義抄」では、叱、詰、諫、諷諫、禁に「イサム・イサフ」の訓がある。

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