ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「谷亮子」の意味・わかりやすい解説
谷亮子
たにりょうこ
柔道選手,政治家。旧姓田村。1990年福岡国際女子柔道選手権大会 48kg級で,史上最年少の 15歳で優勝を飾った。身長 146cmの小柄ながら,電光石火の背負い投げを武器に数々の偉業を打ち立てた。1993年から 2003年まで世界選手権大会を 6連覇(通算 7回優勝)。1992年バルセロナ・オリンピック競技大会は銀,1996年アトランタ・オリンピック競技大会も銀。そして 2000年シドニー・オリンピック競技大会,2004年アテネ・オリンピック競技大会で 2大会連続の金メダルに輝く。3連覇をねらった 2008年北京オリンピック競技大会は,準決勝でルーマニアのアリナ・ドゥミトルに敗れ銅メダルだった。国内では無敵を誇り,1991~2001年全日本女子選抜柔道体重別選手権大会を 11連覇(通算 14回優勝),1990~2000年福岡国際女子柔道選手権も 11連覇(通算 12回優勝)。1992~96年に公式戦 84連勝も記録している。愛らしい笑顔と立ち技の強さから,人気柔道まんがにあやかり「ヤワラちゃん」の愛称で親しまれた。2003年12月にプロ野球選手谷佳知と結婚。2010年10月に現役引退し,同年 7月の参議院議員通常選挙に民主党比例区で出馬,初当選した。2011年に国際柔道連盟から長年の功績を称えられ,特別表彰を受けた。2003,2004,2007年紫綬褒章を受章。
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