デジタル大辞泉 「貸渋り」の意味・読み・例文・類語 かし‐しぶり【貸(し)渋り】 銀行などの金融機関が、経営に問題のない企業に対し、条件を厳しくして融資を断るなど、資金の貸し出しに慎重になること。→貸し剝がし[類語]貸す・貸し出す・用立てる・貸し切る・貸し付ける・貸与・貸し付け・融資・金融・融通・又貸し・転貸・賃貸・前貸し・貸し金・貸し切り・ローン・レンタル・リース 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「貸渋り」の意味・わかりやすい解説 貸渋りかししぶりcredit crunch 金融機関が融資金の貸出しに慎重になり,企業や個人など民間からの借入れ要求に対して融資基準・条件をきびしくして貸出しを削減したり回収を急ぐこと。 1997年後半以降,不良債権処理によって自己資本比率が低下し,みずからも経営危機に陥る可能性が高まった日本の銀行の多くが貸渋りの傾向を強めた。このため資金調達の道を閉ざされた中小企業の経営を窮地に追込み,ひいては日本経済全体を泥沼に引きずり込む結果となった。 98年7月,政府は貸渋りによる金融不安の解消策として金融再生トータルプランをまとめたが,国際決済銀行による自己資本規制をクリアしたい銀行側は,貸出し抑制を緩和する気配はみえなかった。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報