釈迦(しゃか)の弟子で、十六羅漢(らかん)の一人。サンスクリット名ピンドーラ・バーラドバージャPiola-bhāradvājaの音写、賓頭盧頗羅堕(はらだ)(闍(じゃ))の略。優陀延(うだえん)王(生没年不詳)の大臣の子として生まれる。出家して、獅子吼(ししく)第一といわれるほど、人々を教化し説得する能力が抜群であった。王は彼の法を聞いて、深く仏教に帰依(きえ)したともいう。後世、仏の教えを受けて、末世の人に福を授ける役をもつ人として受け取られ、法会には食事などを供養する風習が生じ、中国では、彼の像をつくって食堂(じきどう)に安置した。日本では、本堂の外陣(げじん)に像を安置し、信者が病気している部分と同じ部分をなでると平癒するという「撫(な)で仏(ぼとけ)」の風習が俗信として広がった。
[石上善應 2016年12月12日]
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…釈迦の弟子賓頭盧頗羅堕(びんずるはらだ)Piṇḍolabhāradvājaに対する信仰。賓頭盧は十六羅漢(羅漢)の第一にあげられ,神通力を有し,あるとき人にすすめられ,高象の牙に懸かる栴檀の鉢を梯杖を用いず座しながら取る奇跡を演じた。…
※「賓頭盧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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