逆らう(読み)サカラウ

デジタル大辞泉 「逆らう」の意味・読み・例文・類語

さから・う〔さからふ〕【逆らう】

[動ワ五(ハ四)]
物事の自然の勢いに従わないで、その逆の方向に進もうとする。「風に―・って進む」「運命に―・って生きる」「時流に―・う」
目上の人の意見などに従わないで、反抗する。はむかう。たてつく。「親に―・って進学する」「命令に―・う」「神の意思に―・う」
そむ[用法]
[可能]さからえる
[類語]盾突く反抗抵抗歯向かう手向かう抗する立ち向かう蟷螂の斧窮鼠猫を噛む反抗的喧嘩腰面従腹背つむじ曲がりひねくれ者反発悪たれへそを曲げる虫の居所が悪いつむじを曲げる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「逆らう」の意味・読み・例文・類語

さから・うさからふ【逆】

  1. 〘 自動詞 ワ行五(ハ四) 〙
  2. 物事の勢いや、ある一定の方向へ働く力に反対する。逆の力を加える。逆の方向へ進む。
    1. [初出の実例]「引く汐にさからふ千鳥が浮きくるしみ」(出典:浄瑠璃・平家女護島(1719)四)
  3. 他人の意見や注意などに反抗する。てむかう。たてつく。抵抗する。反対する。
    1. [初出の実例]「それからはあきないも精を出し、親達へ孝行つくしさからふまいと誓文だて」(出典:浄瑠璃・女殺油地獄(1721)中)
    2. 「母親に忤(サカラ)ひながら、何時しか其いふなりに成った」(出典浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉三)

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