ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
遮光栽培
しゃこうさいばい
shield cultivation
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
植物の開花促進を図るために、光線を遮断して日照時間を人工的に短縮する栽培をいう。植物が日長(昼の長さ)の長短に反応する性質(光周性)を利用したもので、普通秋から冬に花を咲かせる短日性植物を6~8月の長日期間に開花させる手法である。短日操作、シェードカルチャー、遮蔽(しゃへい)栽培ともいう。鉢ギク、ポインセチア、カランコエなどによく利用される。
遮光は普通、温室、プラスチックハウス(ビニルハウス)などの施設内で行われる。被覆材料は黒色ビニル(黒布)、シルバーポリエチレンシート、アスファルトペーパーなどで、小トンネル栽培では薦(こも)類が用いられる。遮光方法は植物の種類により一定ではないが、一般的には夕方早く(4~5時)に被覆し、朝遅く(7~8時)取り除く。植物が花芽を形成する期間被覆処理するが、早いもので20日、長期のものは60日くらいを要する。また、園芸植物で強い日照を嫌う種類を栽培するとき、日覆いをかけて減光することも遮光というが、短日処理による遮光とは区別する必要がある。
なお遮光栽培を逆利用して長日にし、成長の促進や開花調節する方法を電照栽培という。
[堀 保男]
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
4/19 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
12/21 デジタル大辞泉を更新
12/21 デジタル大辞泉プラスを更新
12/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/28 デジタル大辞泉プラスを更新
10/28 デジタル大辞泉を更新