デジタル大辞泉
「選択本願」の意味・読み・例文・類語
せんちゃく‐ほんがん〔‐ホングワン〕【選▽択本願】
仏語。阿弥陀仏が法蔵菩薩であったとき、諸仏の立てた誓いの中から最もすぐれたものとして選び取った四十八の誓願。特に、その第十八願の誓願。
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せんじゃく‐ほんがんセンヂャクホングヮン【選択本願】
- 〘 名詞 〙 仏語。阿彌陀如来が菩薩として修行していた時に、諸仏のたてた誓願を参考にしてみずからの誓いとして選びとった四十八願。特にその第十八願を重視していうこともある。
- [初出の実例]「言二即是其行一者、即選択本願是也」(出典:教行信証(1224)二)
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選択本願(せんちゃくほんがん)
せんちゃくほんがん
浄土宗では「せんちゃく」、浄土真宗では「せんじゃく」と読む。法然(ほうねん)(源空)が、自ら主張した念仏を特色づけるべく創説した仏教の用語。詳しくは選択本願念仏という。浄土に往生(おうじょう)するために人が口に南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)と唱える念仏は、阿弥陀仏が因位(いんに)(仏となる前の菩薩(ぼさつ)の位)にあって二百十億の諸仏願行(がんぎょう)のなかより選択された本願に基づく正定業(しょうじょうごう)(かならず極楽往生することが定まった念仏の行業)であるという。法然は『選択本願念仏集』を撰述(せんじゅつ)するにあたって、善導(ぜんどう)の本願念仏義のうえに選択の一義をたてて、選択本願念仏の一行を鼓吹し、さらに八種選択義を創説して、選択本願念仏を説き勧めることこそ弥陀・釈迦(しゃか)・諸仏の本意であると力説した。
[藤堂恭俊]
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選択本願
せんじゃくほんがん
浄土宗の西山派や鎮西派では,「せんちゃくほんがん」と読む。阿弥陀仏の 48の誓願のなかの第 18願のこと。阿弥陀仏が法蔵菩薩の位にあって修行をしていたとき,諸仏の国土を見て回り,すぐれた国土を選びとって建立された本願という意味。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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