デジタル大辞泉 「回り」の意味・読み・例文・類語
まわり〔まはり〕【回り/×廻り/周り】
1 (回り・廻り)まわること。まわり方。転じて、ものの働きぐあい。「モーターの―が悪い」「頭の―が早い」
2 (ふつう「周り」と書く)
㋐そのものの外側の縁の部分。また、その長さ。周囲。ぐるり。「湖の―に沿った道」
㋑そのものを囲んでいる近くの部分。近辺。周辺。あたり。「口の―をふく」「―に迷惑をかける」
3 (回り・廻り)一定の範囲を順にめぐること。「年始―」
4 (回り・廻り)ある地点を経由したり、ある方向のコースをとったりすること。「常磐線―で仙台へ行く」「北―の航空便」
5 (回り・廻り)遠くなるほうの道をとること。また、その道。回り道。遠回り。
「―になるのを承知で、電車通りを行った」〈里見弴・安城家の兄弟〉
6 (回り・廻り)及ぶこと。行き渡ること。「火の―を食い止める」「酒の―が早い」
7 おかずをいう女房詞。飯のまわりに置いたところからいう。
[接尾](回り・廻り)
1 物事の大きさ・規模などを比較するとき、その程度を漠然と表すのに用いる。「一―小さいサイズ」「からだが一―大きくなった」
2 長さを表す語に付いて、周囲の長さがそれだけあることを表す。
「何処に何尺何寸―の松が何本あって」〈蘆花・思出の記〉
3 助数詞。
㋐まわる回数を表すのに用いる。「グラウンドを一―する」
㋑十二支を年に当てることから、12年を1期として、年齢の差を表すのに用いる。「年が二―も違う夫婦」
㋒祈願・服薬などで、7日を1期として数えるのに用いる。「三―分の薬」
[下接語]足回り・田舎回り・居回り・内回り・馬回り・襟回り・大回り・
[類語]四囲・四面・辺り・周辺・近辺・四辺・周囲・近く・付近・