百科事典マイペディアの解説
江の川【ごうのがわ】
→関連項目石見高原|邑智[町]|川本[町]|桜江[町]|島根[県]|広島[県]|瑞穂[町]
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中国地方第一の長流。延長194キロメートル、流域面積3870平方キロメートル。「ごうがわ」「ごうのがわ」ともいい、江川とも記す。中国太郎ともよばれる。広島・島根県境の阿佐山(あさやま)山塊に源を発し、広島県北部を東流し北流して三次(みよし)市付近で神瀬(かんのせ)、西城(さいじょう)、馬洗(ばせん)の3川と合流ののち、先行性河川となって中国山地を横断し、峡谷と河岸段丘を形成しながら島根県中央部を三瓶山(さんべさん)に向けて北流。美郷(みさと)町粕淵(かすぶち)で河流を西に転じ江津(ごうつ)市で日本海に注ぐ。三次市より上流を可愛川(えのがわ)という。下流に沖積平野をつくらず「能無(のうなし)川」ともいわれ、また、大水害の記録が多い。とはいえ、水量が豊かで勾配(こうばい)は緩く、古来水運が盛んで山陰と山陽を結ぶ文化、宗教、経済の通過路となる。近世には、石見(いわみ)銀山経営と流域花崗岩(かこうがん)風化地域でのたたら製鉄の進展により、島根側で江津、川本、浜原、広島側で三次、作木(さくぎ)などの河港や渡津(としん)集落が発展した。上り舟には米、塩、茶、瓦(かわら)類、下り舟にはコウゾ、木材、薪炭、和紙、銑鉄(せんてつ)を積み、人も乗せた。1930年(昭和5)江の川に沿ってJR三江(さんこう)線が江津(当時の名称は石見江津)―川戸間に開通してからは舟運は衰退し、浜原ダムの築造で航行は不能となった(三江線は2018年に廃線)。断魚渓(だんぎょけい)、千丈渓(せんじょうけい)などの峡谷や多くの滝があり、アユ釣りも行われる。
[野本晃史]
…広島県北東部を流れる江の川(ごうのかわ)上流部の本流部分。広島県側での呼称で吉田川,郷川と呼ばれたこともあるが,1966年江の川が1級河川に昇格した際に名称統一があり,江の川とされた。…
※「江の川」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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