出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
宮崎県最南端の串間市にある岬。志布志(しぶし)湾東端にあたり,鰐塚(わにつか)山地を中心にした古第三紀に属する厚い砂岩とケツ岩の標高200m内外の山地が,幅約2km,長さ約4kmにわたって海中に突き出ている。岬の周囲は約100mの海食崖に囲まれ,先端の255mの断崖上に都井岬灯台(光達距離37カイリ)がある。また岬の先端に御崎(みさき)神社があり,付近の谷間には3000本をこえるソテツの自生林(特天)がある。丘陵地の草原には岬(御崎)馬とよばれる野生馬約90頭が放牧されている。岬馬は藩政時代にあった高鍋藩の牧場に始まり,のち自然繁殖し,野生のままに生息してきた数少ない日本在来馬であり,岬馬およびその繁殖地は天然記念物に指定されている。JR日南線串間駅からバスの便がある。日南海岸国定公園に含まれる。
執筆者:下村 数馬
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宮崎県最南端の岬。串間市(くしまし)に属す。幅約2キロメートル、長さ約4キロメートルの半島で、日向灘(ひゅうがなだ)と志布志湾(しぶしわん)を分ける。丘陵性山地で最高点は295.3メートル、海岸線は断崖(だんがい)が続く。照葉樹林が茂り、とくに総数約3000本のソテツ自生林はみごとで特別天然記念物に指定されている。また岬全域は草原が広く、半野生馬御崎馬(みさきうま)(岬馬)の生息地である。100頭以上がおり、その起源は高鍋(たかなべ)藩の藩営牧場にある。日本馬と朝鮮馬の交配種といわれ国指定の天然記念物、都井御崎牧(といみさきまき)組合が保護管理にあたっている。ニホンザルも生息している。沖合いの黄金瀬(おごせ)はトビウオの釣り場。日南海岸国定公園(にちなんかいがんこくていこうえん)に属し、JR日南線串間駅よりコミュニティバスで45分。
[横山淳一]
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