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野口五郎岳 のぐちごろうだけ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

野口五郎岳
のぐちごろうだけ

長野県大町市と富山県大山町との境,飛騨山脈の後立山連峰南部にある山。標高 2924m。頂部は花崗岩から成り,西側は圏谷壁をなす。東側は高瀬川の諸支流が刻み,崩壊地の多い傾斜地となっている。山名の由来は,岩のゴロゴロした様子と大町市の集落である野口からきた。北アルプス裏銀座と呼ばれる縦走路の一峰。中部山岳国立公園に属する。

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デジタル大辞泉の解説

のぐちごろう‐だけ〔のぐちゴラウ‐〕【野口五郎岳】

富山県南東部、長野県大町市との県境にある山。標高2924メートル。飛騨山脈(北アルプス)中央部の高峰の一。山頂南西部に氷食地形のカール圏谷)がある。烏帽子(えぼし)岳(標高2628メートル)から槍ヶ岳に至る裏銀座縦走路中にあり、登山者が多い。中部山岳国立公園に属する。
[補説]「野口」は長野県大町市の地名。「五郎」は、花崗(かこう)岩が風化した岩場を地元で「ゴーロ」とよぶことに由来する。

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世界大百科事典 第2版の解説

のぐちごろうだけ【野口五郎岳】

飛驒山脈の後立山連峰南部,長野県大町市と富山県上新川郡大山町との境界に位置する山。標高2924m。山体は中生代白亜紀の花コウ岩で構成される。山頂付近の稜線は比較的なだらかで,森林限界をこえているため風化した白色の巨礫の岩海が覆う。この景観をこの地方ではゴーロといい,〈五郎〉の名がついたという。〈野口〉はふもとの大町付近の集落名に由来する。また古くは五六岳とか四五六岳とも呼ばれていた。山頂西側には大型のカール地形がみられ,カール底には五郎池がある。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔富山県(長野県)〕野口五郎岳(のぐちごろうだけ)


富山・長野県境をなす飛騨(ひだ)山脈(北アルプス)の中央部にある山。後立山(うしろたてやま)連峰南部に位置する。標高2924m。中部山岳(ちゅうぶさんがく)国立公園に属する。西斜面の黒部(くろべ)川支流東沢谷(ひがしさわだに)に大カール(圏谷(けんこく))がある。山頂付近にはコマクサが多く、ハイマツの間にライチョウ・イワヒバリなどが生息する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

野口五郎岳
のぐちごろうだけ

長野・富山県境にある北アルプス中央部の一峰。標高2924メートル。南に続く三俣蓮華(みつまたれんげ)岳、双六(すごろく)岳、樅沢(もみさわ)岳、槍(やり)ヶ岳などと裏銀座とよばれる縦走路をなす。東側は高瀬渓谷に対し急斜面、西側は黒部渓谷に対して緩斜面をなす。山頂南西部に氷食地形のカールがあって、その谷底に五郎池がある。全山花崗(かこう)岩からなり、山名は、花崗岩が風化して豆粒状になったものを地元でゴーロとよぶことによるといわれる。[小林寛義]

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