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鉄眼 てつげん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

鉄眼
てつげん

[生]明正6(1629).肥後
[没]天和2(1682)
江戸時代前期の黄檗宗の僧。諱 (いみな) は道光諡号宝蔵国師。 13歳のときに出家し,京に上った。明暦1 (1655) 年に隠元に会い,その弟子木庵にも師事した。『大蔵経』の編集,出版の志を起して浄財を募り,黄檗山宝蔵院を経典の貯蔵所とした。印刷所を京都に設け,十数年を費やして延宝6 (78) 年に出版した。これを「鉄眼版」あるいは「黄檗版大蔵経」と称している。天和2 (82) 年の飢饉に際しては救済活動を精力的に行うなど社会的にも活躍した。

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百科事典マイペディアの解説

鉄眼【てつげん】

江戸初期の黄檗(おうばく)宗の僧。法諱は道光(どうこう)。肥後(ひご)の人。長崎で隠元(いんげん)に師事。大蔵(だいぞう)経の開板(かいはん)を決意し,宇治の万福(まんぷく)寺を本拠として諸国を巡歴,資金を勧募したが,飢饉(ききん)に際して難民救済の資とすること2回,10年余を経て1678年完成。
→関連項目鳳潭

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世界大百科事典 第2版の解説

てつげん【鉄眼】

1630‐82(寛永7‐天和2)
江戸時代初期の黄檗(おうばく)宗の僧。道光と称し,鉄眼は号,諡号(しごう)は宝蔵国師である。肥後国(熊本県)益城(ましき)郡の生れで,俗姓佐伯氏。17歳のとき真宗の西吟に師事したが,1655年(明暦1)長崎に来日した隠元(いんげん)隆琦に参じ,ついで隠元の弟子木庵(もくあん)性瑫の弟子となり,その法を継いだ。68年(寛文8)大蔵経の開版を志し,広く募財活動を行って資金を集め,10年の歳月を費やして78年(延宝6)6万余枚の版木を完成し,それを収蔵する宝蔵院を宇治黄檗山内に創建した。

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大辞林 第三版の解説

てつげん【鉄眼】

1630~1682) 江戸前期の黄檗おうばく宗の僧。名は道光。肥後の人。隠元、次いでその弟子木庵に師事。大蔵経の翻刻(鉄眼版、黄檗版)を完成。また1682年の畿内の飢饉に際しては救済につとめた。諡号しごう宝蔵国師。

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