コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

貨幣法 かへいほう

5件 の用語解説(貨幣法の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

貨幣法
かへいほう

一国の貨幣に関する重要事項を定めた法律のこと。日本において 1897年の貨幣法 (明治 30年法律 16号) をさす。同法は国の貨幣鋳造権,すなわち貨幣高権を明記するとともに,純金の量目2分 (750mg) を1円として金本位制度の法的基礎となった。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

かへい‐ほう〔クワヘイハフ〕【貨幣法】

「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」の通称。昭和62年(1987)旧貨幣法を全面改定。通貨の額面価格の単位のほか、貨幣の製造・発行や種類などを定める。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

貨幣法【かへいほう】

一国の貨幣制度の基本を定める法律。その重点は価格の度量標準の法定,および貨幣の鋳造・発行の国家独占(造幣高権)の規定である。日本の貨幣法(1897年)は,金本位制確立に伴い公布されたが,1938年別に臨時通貨法が公布され,その後発行の補助貨や政府紙幣はこれに準拠している。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

大辞林 第三版の解説

かへいほう【貨幣法】

鋳造貨幣について規定する法律。1897年(明治30)制定。金本位制を前提として貨幣の種類・価格の単位・品位・量目などを定めていた。1987年(昭和62)、管理通貨制度に即して廃止。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

貨幣法
かへいほう

1897年(明治30)3月公布、同年10月施行された日本の貨幣に関する法律。貨幣の製造、発行の権限は政府に属するものとし、「純金ノ量目七百五十ミリグラムヲ以(もっ)テ価格ノ単位ト為(な)シ之(これ)ヲ円ト称」し、円の100分の1を銭、銭の10分の1を厘と定めた。貨幣法に基づいて鋳造されることになった金貨、銀貨、ニッケル貨、青銅貨の貨幣9種のうち、金貨3種は無制限法貨、他は補助貨とされ、また銀兌換(だかん)をもって発足した兌換銀行券条例は金兌換と改正された。貨幣法の制定は、日清(にっしん)戦争後に清国から得た賠償金に基礎を置くが、これにより明治初年以来の懸案であった金本位制度の基盤が確立され、先進諸国と対等の立場で国際取引を行うことが可能となったわけで、日本近代化のうえできわめて大きな意義をもつものであった。1917年(大正6)9月、第一次世界大戦下に金輸出禁止の措置をとり、金本位制を停止した。1930年(昭和5)1月、金輸出禁止を解いて金本位制に復帰したが、翌31年12月にふたたび金本位制から離脱し、管理通貨制への第一歩を印すに至った。1938年(昭和13)6月、臨時通貨法によって補助貨の量目軽減が図られ、以後同法によって日本の貨幣制度が定められた。こうして管理通貨制度の下では、貨幣法の内容は一部を除いてほとんど空文化することになった。1988年、新貨幣法の施行とともに貨幣法は廃止された。[岡田和喜]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の貨幣法の言及

【銀行券】より

…兌換銀行券の発行については,1888年同条例の改正によって正貨(銀貨)準備のほか一定の保証発行限度と制限外発行が認められる保証準備屈伸制限制度が採用された。97年貨幣法の制定によって金本位制に移行したが,第1次大戦中の1917年に停止,30年に再開(金輸出解禁)されたが,翌31年に再停止(金輸出禁止・金兌換停止)され,兌換銀行券は不換銀行券となった。32年保証発行限度は1億2000万円から10億円に引き上げられ,実質的に管理通貨制に移行した。…

【金本位制度】より


[歴史]
 最も早い時期に金本位制を法的に確立したのはイギリスである。1816年にイギリスはソブリンsovereignと名づけられた1ポンド金貨,ソブリン金貨を鋳造し,これを法定通貨として,この平価にもとづいてイングランド銀行券はこの金貨と交換されることとなった(貨幣法Coinage Act)。イングランド銀行法により銀行券と金との関係がはっきりと規定されたのが44年なので,この年をもって金本位制確立とみる見解もある。…

※「貨幣法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

貨幣法の関連キーワード貨幣同盟金本位制度銀本位制度国家公務員法本位貨幣環境基本法貨幣制度施行法幣制本位

今日のキーワード

カルテット

四重唱および四重奏。重唱,重奏の形態のなかで最も基本的なもので,声楽ではルネサンスの多声歌曲の形式であるシャンソンやフロットラから始り長い歴史をもつ。器楽も同様で,特に弦楽四重奏は室内楽の全レパートリ...

続きを読む

コトバンク for iPhone