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鍋島騒動 なべしまそうどう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

鍋島騒動
なべしまそうどう

江戸時代,肥前藩にまつわる伝説。領主龍造寺氏は隆信の死後,政家の代の天正 18 (1590) 年に,領地を家臣鍋島直茂に譲り,子高房を託して隠退した。のち高房は 22歳で自殺,高房の子季明は龍造寺氏を再興しようとして果せなかった。

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デジタル大辞泉の解説

なべしま‐そうどう〔‐サウドウ〕【鍋島騒動】

江戸時代、佐賀藩成立期に起きた御家騒動。鍋島氏が主家竜造寺氏に代わって藩主となったことに対し、ひそかに竜造寺氏の再興が画策されたといわれる事件。のちに化け猫騒動として講談・歌舞伎などに脚色された。

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百科事典マイペディアの解説

鍋島騒動【なべしまそうどう】

佐賀藩草創期の御家騒動。1582年竜造寺隆信の死後,子の政家が凡庸であったため,家中の実権は家老の鍋島直茂に移った。しかし竜造寺家再興の運動は続き,この御家騒動に仮託して怪猫談が生れた。
→関連項目御家騒動鍋島氏

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世界大百科事典 第2版の解説

なべしまそうどう【鍋島騒動】

江戸時代,佐賀藩成立をめぐる巷説。これを取り上げた物語に《肥前佐賀二尾実記》(発行年不明)や《嵯峨奥猫魔草紙(さがのおくねこまたぞうし)》(1854),歌舞伎狂言に《花埜嵯峨猫魔稿(はなのさがねこまたぞうし)》(1853年初演の予定であったが佐賀藩の抗議で中止)や《百猫伝手綱染分(ひやくみようでんたづなのそめわけ)》(1864初演)がある(猫騒動物)。《花埜嵯峨猫魔稿》の筋書は〈直島大領直繁が盲目の高山検校と囲碁で勝負を争い検校を殺害したので,検校の飼猫が後室嵯峨の方に化けて夜ごとに直繁を苦しめるが,忠臣伊東壮太が嵯峨の方の正体を見破り撃退する〉といった筋である。

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大辞林 第三版の解説

なべしまそうどう【鍋島騒動】

江戸初期、肥前佐賀藩の御家騒動。藩主鍋島氏の旧主竜造寺氏の再興運動が秘密裏に行われたことと関係し、後世これに潤色が加わり怪猫談が仮託され、広く流布した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

鍋島騒動
なべしまそうどう

江戸時代の御家騒動の一つ。肥前佐賀藩における龍造寺(りゅうぞうじ)氏から重臣鍋島氏への政権交代を、後世、龍造寺氏の立場から劇化したもの。「猫化け騒動」で知られる。佐賀藩は、公儀権力の介入によって藩主が交代し、龍造寺佐賀藩から鍋島佐賀藩に移行するという、全国にもまれにみる歴史的特質をもつ。しかし、それは下剋上(げこくじょう)でも、鍋島氏の政権奪取でもなく、すでに龍造寺体制のもとで定着していた家督(龍造寺氏)と支配権(鍋島氏)の分離を、公儀権力が追認したものであり、それは、1607年(慶長12)、鍋島直茂(なおしげ)の嫡子勝茂が龍造寺氏の家督を相続することで決着した。龍造寺家の家督相続に執着した龍造寺高房は、同年3月自殺未遂、のち9月に死亡、翌月には父政家(まさいえ)(隆信(たかのぶ)の子)も病死した。高房の遺子伯庵(はくあん)は、幕府に対し龍造寺再興の訴訟を繰り返したが、却下され会津藩お預けの身となった。「猫化け騒動」のシナリオは、このような事情のもとで準備され、人口に膾炙(かいしゃ)し、劇化された。歌舞伎(かぶき)狂言の3世瀬川如皐(じょこう)作『花嵯峨猫魔稗史(はなのさがねこまたぞうし)』(1853)のほか、実録本、講談などがある。[藤野 保]

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