鏡山の西山麓、旧鏡村の中央にある。一の宮に神功皇后、二の宮に藤原広嗣を祀る。旧県社。
鏡神社記によれば、神功皇后が朝鮮出兵の際、この地の山に宝鏡をささげて戦勝を祈願したので、以来鏡山といい、鏡を神体として斎祭した所が一の宮で、鏡大明神と称するという。古くから松浦郡の宗廟としてあがめられ
「以呂波字類抄」や松浦廟宮先祖次第並本縁起によれば祭神は藤原広嗣。「十訓抄」「古今著聞集」などは松浦佐用姫を祀るとしている。また「今昔物語集」巻一一(玄僧正亘唐伝法相語)によれば、大宰少弐藤原広嗣は竜馬を駆って京と鎮西を往来する神通の者であったが、乱を起こして敗死し、その悪霊は敵の玄僧正を殺すなどして祟った。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報
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