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森林鉄道 しんりんてつどうforest railway

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

森林鉄道
しんりんてつどう
forest railway

木材の搬出や森林の管理,造林の目的で敷設された鉄道。日本では明治の後半から敷設され,木材の搬出をおもに行なっていたが,地元民の通勤,通学や生活物資の輸送にも活用された。しかし,経済的な理由で 1960年代から自動車道に切替えられ,現在 (1993年8月) では九州屋久島に 10kmが残るにすぎない。 57年には北海道から九州の屋久島まで,1,2級軌道合せて 760ヵ所,延べ 5550kmと,最盛であった。

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デジタル大辞泉の解説

しんりん‐てつどう〔‐テツダウ〕【森林鉄道】

森林内から林産物を搬出するために設けられた鉄道。

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百科事典マイペディアの解説

森林鉄道【しんりんてつどう】

木材を運搬するために,森林内に敷設された鉄道。半永久的な施設で,機関車を使い列車編成で運材する森林鉄道のほか,人畜力,トロッコなどにより運材する森林軌道があった。

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世界大百科事典 第2版の解説

しんりんてつどう【森林鉄道 forest railway】

木材搬出のために敷設された鉄道。機関車を用い列車を編成して運材する森林鉄道と,木材を積載した貨車を人力または荷物の自重を利用して単車運転する森林軌道に区別される。森林鉄道は大正から昭和30年代にかけて北海道,青森,秋田,長野および高知の国有林で運材幹線としての役割を果たしていた。森林鉄道の特色としては多量の運材に適すること,運材量が多ければ単位材積当りの運賃が低廉なこと,けん引抵抗が小であるから動力が経済的であること,運材中木材の損傷が少ないことおよび季節や天候の支配を受けることが少なく運材が確実なことがあげられる。

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大辞林 第三版の解説

しんりんてつどう【森林鉄道】

木材など林産物の搬出の目的で敷設された鉄道。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

森林鉄道
しんりんてつどう

原木を森林から搬出するための鉄道で、木材の大量生産地帯に有利な運材法。軌間は762ミリメートル、機関車は5~10トン程度のディーゼル機関車、幹線では十数トンの蒸気機関車、木材運搬用貨車には鋼製および木製のボギー式トロが広く用いられた。森林鉄道は幅員が狭いので急峻(きゅうしゅん)な地形の渓谷などでも路床を開設できるため、かつて広く日本の森林の木材大量生産地帯に敷設された。しかし、急勾配(こうばい)の敷設ができないことと、ほかの車両の通行を許さないなどの理由から、自動車工業の台頭に伴い、トラック道を主とする林道にその地位を譲るに至った。かつての大森林鉄道地帯には、一部の路線と蒸気機関車および木材運搬用貨車、客車類を、森林鉄道博物館として保存している所が多い。国内では、自然保護を重視した屋久島(やくしま)の国有林などで森林鉄道が現存している。海外林業圏では、台湾の阿里山(ありさん)やアメリカ西海岸の一部などにみられる。[山脇三平]

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世界大百科事典内の森林鉄道の言及

【運材】より

…陸上運材は木馬(きんま)運材,橇(そり)運材,車両運材,鉄道運材,索道運材などがあるが,現在日本で用いられているのはトラックによる車両運材と索道運材である。かつては比較的短距離の場合は木馬や畜力を利用したり,長距離でしかも運材量の多い場合は森林鉄道が用いられた。昭和20年代に入り自動車工業の隆盛にともない林道を利用したトラックによる運材が主流になった。…

※「森林鉄道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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