精選版 日本国語大辞典 「雄武」の意味・読み・例文・類語
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北海道北部,網走支庁紋別郡の町。人口4939(2010)。オホーツク海に面する。海浜はほとんどなく,海岸段丘が発達し,その奥は北見山地となっている。1808年(文化5)蝦夷地交易の場所経営のため番屋が建てられたが,和人の定住は84年以降で,農業開拓の初めは1903年田口源太郎による大規模農場の開設であった。雄武,沢木,元稲府(もといねつぷ),幌内の4漁港があり,ケガニ,ホタテガイ,サケなどの漁獲が多いが,1~3月は流氷で一面がうずめられる。町域の大半は道有林を主とする森林で製材工場が点在し,酪農中心の農業が行われる。35年興浜南線が通じて雄武(おむ)駅はその終点となった(現在は廃線)。沢木港の北に突き出る日の出岬は景勝地で,1789年(寛政1)クナシリ・メナシの戦後に築かれた烽火台の礎石が残る。
執筆者:岡本 次郎
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