デジタル大辞泉
「外す」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
Sponserd by 
はず・すはづす【外】
- 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
- ① 取りつけたり、掛けたりしてあるものを取り去る。はまっている所から抜き出す。取り除く。また、比喩的に、ある人をその位置から追いやる。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
- [初出の実例]「箭をはづして火とりて見るに」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)一)
- ② つかまえそこなう。とりそこなう。機会などをのがす。また、あやまつ。
- [初出の実例]「忍びて御許につかうまつらん。それをさへはづさせ給ふな」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲上)
- 「モウシ fazzusu(ハヅス)」(出典:日葡辞書(1603‐04))
- ③ ねらいをそらす。矢などを射て、的(まと)と違う方向にそらす。
- [初出の実例]「三人ながら召されぬ。試みあるに、大かた一度もはづさず」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)七)
- ④ 衣服などを身から離す。脱ぐ。「えり巻きをはずす」
- [初出の実例]「一方の肩をはづいてふせって居ましたれば」(出典:虎寛本狂言・茶壺(室町末‐近世初))
- ⑤ その場から離れる。席を去る。避ける。よける。また、相手の攻撃、思惑などをかわす。「席をはずす」
- [初出の実例]「坊主の曾子が弟子をひきつれてその難をはついたぞ」(出典:玉塵抄(1563)一五)
- ⑥ 品物などをかすめとる。ちょろまかす。
- [初出の実例]「豊嶋筵(てしまむしろ)をはづし、はじめて盗心になって行に」(出典:浮世草子・日本永代蔵(1688)二)
- ⑦ 思わず屁(へ)や尿(にょう)をもらす。失禁する。
- [初出の実例]「椽先で屁をひとつはづした折ふし」(出典:咄本・軽口腹太鼓(1752)二)
- ⑧ 遊女が、商売気を離れて心から客と情事にふける。とっぱずす。
- ⑨ 琵琶の左手の使い方の一つ。左手のある指で柱を押え、右手の撥(ばち)で弦をかき鳴らしてから、左手の指を柱から離す。
- ⑩ 能・狂言などのうたい方の一つ。曲の拍子や調子を変えたり、わざと型にはまらない節でうたう。また、本来の調子からずれて音を出す。〔わらんべ草(1660)〕
- ⑪ 将棋で、ハンデを付けるために、上位者が駒の一部を取り除く。
- [初出の実例]「将棋は何と。そうけいに片香車はづし候」(出典:咄本・軽口あられ酒(1705)五)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
Sponserd by 